このような専門店街にある店は、それぞれが少しずつ違うものを売っているので、隣り合うさまざまな店を巡る中で、自分の好みにぴったりのものを見つけることができる。
つまり、その場所に行きさえすれば何か自分が探しているものを見つけることができる、それこそがこうした専門店街の魅力とも言えるのである。
同業種の店はライバルではなく
お互いの集客力を上げる存在
また、原宿・表参道のようなファッションストリートを訪れる人は、洋服だけでなく、靴やアクセサリーなど、アパレル全般に対して広くショッピングを行うことが多い。さっき買ったパンツによく合うスニーカーを、ついでにのぞいた隣の店でつい買ってしまうといったことはよくあるだろう。
つまり、ショッピングする側から見れば、関連するさまざまな商品を販売している店を一度に回れるというのがショッピング街の魅力であると言える。
同じ業種の店が集まる現象である同業種集積は自分の好みとぴったり合うものが見つけやすくなる「ぴったり買い」、異なる業種の店が集まる現象である異業種集積はついでに色々なものを買いやすくなる「ついで買い」を可能にしており、それを求めて私たち消費者はこのような商業集積地に引きつけられているのである。
一方で、店舗側から見れば、他社の店舗はライバルでもある一方、近くに集まることによって双方の集客力を上げることができるという点でお互いに利益を与え合う存在でもある。
こうした「複数の店舗が近くに集まることによって双方の集客力を上げる」効果をショッピング外部性と言う。
このショッピング外部性による正の効果がライバル関係による競争の負の効果を上回っている場合、店舗同士がお互い集まって立地することを選択し、商業集積が生じるのである。
このショッピング外部性を形成する上で重要なのは、各店は同業種店舗であっても少しずつ違うものを売っていること、および消費者が店舗間を移動するための移動費用がかかることである。
ここでの移動費用とは、交通費のような金銭的費用だけでなく、移動にかかる時間や心理的負担も含んでいる。







