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*本稿は、現在発売中の紙媒体(雑誌)「息子・娘を入れたい会社2026」の「AIに負けない職種・成長性の高い企業』はどうなっているのか?」を転載したものです。
米国ではAI普及により大学新卒の採用数が減少している。AIがホワイトカラーの仕事を代替するためだ。日本での同様の可能性をデータ分析により検討した。また、成長企業を株式市場から見極める方法論を提示する。(取材・文/嶺 竜一)
これからの仕事選びで重視したい
AIや機械に代替されやすい業種や職種
職業選びでは、自らの興味を重視することは大切である。と同時に、長期視点で業種や職種の将来性も考えたい。努力が実って希望の職に就けたとしても、経済環境が変わってその仕事が社会から必要とされなくなることもある。
労働環境は激変している。主因の一つは、AI (人工知能)の普及だ。これにより今後、社会や仕事はどう変化していくか。緻密なデータ分析を行うリクルートワークス研究所研究員の坂本貴志氏に「AIや機械に代替されやすい業種や職種」を聞いた。
リクルートワークス研究所は、さまざまな産業・業種で働く約5万人を対象にして、全国就業実態パネル調査を2016年から実施している。その中で「自分がしている仕事の中で繰り返し同じことをする仕事(定型業務)の割合」と「その仕事で頭を使う割合・体を使う割合」を質問している。
坂本氏はその調査結果をクロス分析し、図表1を作成した。縦軸がAIや機械などへの代替のしやすさ、横軸が頭を使う業務が多いか・体を使う業務が多いかを表している。「AIなどによって仕事が代替されやすいかどうかを、定型業務の割合の大小によって決まるという前提で判別した」(坂本氏)。








