また、長時間同じ姿勢でいることで脚の静脈に血栓ができる「エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)」にも注意が必要です。実際に豪雪での立ち往生時に発症した事例もあります。予防のため、1時間に一度は足首を回す、ふくらはぎをマッサージするなど、脚を動かすようにしましょう。可能であれば車外に出て軽く体を動かすことも効果的です。水分補給も忘れずに。

 こうしたリスクを考えても、道路上で長時間過ごすよりも、SA/PAやコンビニなど、トイレや食料が確保でき、体を動かせる場所に早めに退避することが重要です。また、予算やスケジュールに余裕があるのであれば、近隣のホテルなどにいったん泊まることも、ありうる選択肢となります。

 もしそれほどの状況ではなく、ドライブを続けるときも、立ち往生など万一の際に防寒対策をとれるよう、かさばらないダウンなど、羽織るものを荷物から出して車内に置いておくといいでしょう。

凍結路となった雪国の国道凍結路となった雪国の国道。タイヤチェーン装着で走行可能だが、長時間のドライブでは切断のおそれもある Photo by Y.U.
雪道雪が積もっていて晴れている日は、太陽光線の照り返しが厳しい。サングラス装着でのドライブがおすすめ Photo by Y.U.

 以上、冬のドライブに向けて注意すべきポイントをまとめてみました。お出かけの際はこれらを参考に、安全運転を心がけてください。