人間関係で
面倒くさいことから逃げない

――初めはダンサーとして、その後ボーカルを加えたチームで活動されました。チームづくりで何を大事にされてきましたか。

 もともとは「大好きなダンスで食べていきたい」というシンプルな夢を持っていました。当初の自分が目指していたダンサー像は個人競技のような面が強く、チームで活動していても“個”の力が全面に出ていたように思います。

 ですが、経験を積むたびにダンスの持つ可能性がどんどん広がり、やがて「ダンサーをアーティストとして成立させたい」という夢が生まれました。その夢を追い求める中で、プロデュースの難しさと奥深さを学んでいったと思います。  

 ダンスを極めれば極めるほど、自分の中に「アーティストとして成功したい」という思いが強くなり、自分のアーティスト像はチームでなければ夢をかなえられないと再認識しました。20代後半にボーカルを迎えて、J Soul Brothersを結成し、最年長として初めてリーダーを務めました。

 そのときの覚悟が、今の自分のリーダー像につながっていると思います。リーダーとして大切にしたのは、メンバー一人一人とのコミュニケーション。個別に話をして思いを理解し合うことを意識しました。今では当たり前のようにメンバーの中にもアーティスト活動以外の夢を持つ人がいます。

 しかし昔は、チームの状況によってはそれを言い出しにくい雰囲気もありました。そんなときは僕がタイミングを見て代弁したり、新しい挑戦を小さな成功体験として形にしたりして、それぞれの思いが生きるようにしてきました。 

相手にとって「おいしい存在」でありたい…経営者・EXILE HIROが語る理想のリーダー像目標通り、EXILEというチームで頂点を極め、パフォーマーとして最後のライブツアー。この後、LDHのトップとしてさらにパワーアップし、ステージから離れて経営の手腕を発揮していくことになる。