1月でも気温が30度近くもあるリゾート地だが、空港でロシア語併記の看板があるなあと意外に思っていたら、ホテルはロシア人だらけだった。ロシア人にとって、海南島は寒すぎる冬を避けるためのリゾート、避暑地の逆、「避寒地」とでも言うべき場所らしい。
一度、泊まっていたホテルの前で家族と思しき数人のロシア人観光客がタクシーから降りてくるのを見かけた。しかし何やらタクシーの運転手と揉めている。野次馬がてら話を聞いていると、運転手の方は料金を払えと言っている。観光客側は全く中国語がわからないらしい。現地語がわからないとこういうトラブルが起こるんだなあ、などと思う。
『古代文字を解読していたら、研究に取り憑かれた話』(大城道則、青木真兵、大山祐亮、ポプラ社)
ところで、奇遇にもここに中国在住でたまたま海南島に旅行に来ていて、かつロシア語(の古文)が専門の日本人がいる。なんとこのトラブルの全貌を把握できているのは私だけである。
というわけで、「『中国のハワイ』で中国語をロシア語に訳す日本人」という意味不明な構図が誕生したのだった。こういうことがあるから多言語学習は面白い。







