一大スキャンダルとなった
「大正三美人」の歌人・柳原白蓮

「文芸」の領域で活躍した卒業生は、たくさんいる。

 大正から昭和時代にかけての歌人・柳原白蓮(やなぎわら・びゃくれん)は大正天皇のいとこに当たり、「大正三美人」の一人といわれた。明治時代に華族女学校(現学習院女子中等科)を卒業し、23歳の時に東洋英和女学校に入学してきた。

 白蓮は九州一の炭鉱王で政治家だった男性と政略的再婚をしたが、新聞記者で社会運動家の宮崎龍介(旧制私立郁文館中学・現郁文館中・高校―旧制一高―東京帝大卒)と道ならぬ恋に落ちた。夫との公開絶縁状を新聞に発表したため、大正時代の一大スキャンダルになった。しかし後年、「恋に生きた女性」としてむしろ称賛された。

 アイルランド文学の翻訳家で、歌人でもあった片山広子も女学校時代のOGだ。「芥川龍之介の最後の恋人」とも目されている才人だ。55年には日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した。

 現在活躍中の作家・コメンテーターでは神津カンナがいる。母は、女優・歌手の中村メイコ(23年12月に死去)だ。

 ドイツ文学翻訳家の赤坂桃子、脚本家の押川理佐、絵本作家の北三季、小説家の橘かがりと麻希一樹らもOGだ。

 評論家では、中央公論社の「婦人公論」編集長をした後、商品科学研究所を主宰した三枝佐枝子がOGだ。23年に102歳で死去した。

 鳥飼玖美子は、国際舞台で活躍している同時通訳の草分けの一人だ。NHKの英語講座などメディア出演も多い。

 メディア関連では、元フジテレビのアナウンサーで現在はフリーの益田由美がいる。テレビ朝日アナの武内絵美もOGだ。

 鈴木あづさは日本テレビの報道記者だが、読売新聞社にも編集委員として出向した。21年には『蝶の眠る場所』で、水野梓として小説家デビューした。

 フォトジャーナリストの吉田ルイ子は、ニューヨークのハーレムで撮った写真集で世に知られるようになった。89年に日本ジャーナリスト会議特別賞を受賞した。慶応大卒で、女性カメラマンの草分けだ。24年5月、89歳で死去した。

 岩倉暢子(ようこ)は、NHKの美術デザイナーだ。ドラマ『あまちゃん』で番組ロゴや、キャラクターをデザインした。放送文化基金賞などを受賞した。多摩美大卒。