「いかめし」はJR北海道函館本線森駅の名物駅弁として知られる。その製造販売元である「いかめし阿部商店」の社長を務めている今井麻椰(まや)は小学部から高等部まで東洋英和で、慶応大環境情報学部卒だ。阿部商店の2代目社長だった父親が会社を手放そうとしていたが、20年に麻椰が社長業を引き受けた。麻椰は学生時代からフリーアナウンサーもしており、実業家との二刀流で奮戦している。

 野村紀子は78年に日産自動車に入社し、店舗開発部部長など「女性としては初めて」というポジションをいくつも経験してきた。

 坂野尚子は元フジテレビアナウンサーで、ネイルサロンやフィットネス事業を展開するノンストレス(本社・渋谷区広尾)の代表だ。

政官関連や社会運動家として
活躍している卒業生

 政官関連や社会運動家として活躍している卒業生もいる。

 行田邦子と安井美沙子が元参院議員だ。行田は参院議員を2期12年間務めた後、23年5月から埼玉県行田市長だ。国際基督教大卒で、電通などに勤務していた。

 安井は民主党公認で参院議員を1期、務めた。上智大を経てニューヨーク大卒で、元ビジネスアナリストだ。

 大寄麻代は、東京・仙台地裁などに勤務経験を持つ裁判官だ。小学部から高等部まで東洋英和で学び、東大法学部に進んだ。4年次在学中に司法試験に合格、00年より2年間、英国オックスフォード大大学院に留学した。

 亀井温子は、JICA(国際協力機構)緒方貞子平和開発研究所の副所長だ。早稲田大卒業後、米コロンビア大国際公共政策大学院修了だ。

 丸田容子は国連児童基金、国連女性機関などで勤務しカンボジア、キルギスなど世界を駆け巡った。現在は、国際農業開発基金の広報コンサルタントだ。東洋英和高等部を経て英エセックス大大学院で学んだ。

 小渕真理は、NPO法人アウシュヴィッツ平和博物館(福島県白河市)の館長を20年余り、務めている。

 キリスト教を基盤に女性の社会参画を進め、平和な世界を目指すNGO(非政府組織)のYWCAは、世界125カ国で活動している。その歴代の日本YWCAの会長には東洋英和の卒業生が多い。光明照子、石井摩耶子そして俣野尚子と続く。

 69年に同期で東洋英和高等部を卒業した近田真知子とバックレイ麻知子は、NPO法人地球市民ACTかながわ(TPAK)の代表、副代表として途上国の少数民族支援や東日本大震災被災者の支援活動をしている。

 横矢真理は「子どもの危険回避研究所」の所長を務め、子どもに関わる事故、犯罪、虐待などの安全教育講演活動を続けている。

 安田節子は遺伝子組み換え食品など食の安全問題の専門家だ。