バックオフィス社員が直面する
“社内序列”と“報酬格差”
秘書以外の部門については、あくまで専門職の一つという形であり、コンサルファームならではの特殊な業務を行っているわけではない。スタッフの入社・退社が非常に多く、常に月末・月初が忙しいという業界特有の事情はあるものの、基本的な業務内容は事業会社と同様である。
経営企画部門を除けば、こうしたバックオフィスの“社内序列”は高いとは言えない。売上を生む部署ではなく、いわゆるコスト部隊(コストセンター)であるためだ。その上、部門長クラスの一部社員を除けば、実はバックオフィスの社員は高給取りとは限らない。
この傾向は特に外資系ファームにおいて顕著であり、待遇に不満を持った人たちが、チームごと他ファームに移籍する事態も起きるほどである。
ちなみに営業部門については、コンサル部門と分けず、一体的に運営するケースがみられる。一方、営業部門とコンサル部門が分離している場合でも、営業部門をバックオフィスに含めず、コンサル部門と同様に「フロント部門」に位置付けるのが一般的だ。これは、営業部門がクライアントを直接サポートする役割を担っているためである。
営業力を強化すれば売上拡大に直結するため、営業部門は社内でも重要視される傾向が強い。コンサルタント職からの配置換えや中途採用を積極的に行い、営業ポジションの人員を増やしているファームも見受けられる。ちなみに営業部門の中途採用では、大手広告代理店や金融機関、キーエンスのような営業力の高い企業から、「大手企業の意思決定者」とのパイプを持つ優秀層を引き抜くケースが王道だ。
コンサルファームのバックオフィス部門に話を戻す。冒頭で述べた通り、昨今はAIとBPOの普及により、人員削減が進んでいるのが実態である。
特にAIの業務活用が進んでいるアメリカにおいては、この傾向が顕著だ。







