Photo:Bloomberg/gettyimages
社債は株式とは異なり、投資時点で利回りなどが確定する特殊な投資で、一見すると大きく儲けづらいように思える。では、そんな社債で大きく儲けるにはどうやったらよいのか。連載『事例で読み解く!経営・ビジネスの深層』の本稿では、社債の利益の源泉であるリスクの正体と、社債投資で大きく儲ける三つの原則を明らかにしよう。加えて、その代表例であったオリンパス社債についても解説する。(フジワラキャピタル代表取締役社長 土屋剛俊)
社債投資で儲ける秘訣は
「つぶれそうな会社に貸す」
本連載で筆者は社債について書かせていただいているが、今回は社債投資で儲ける方法について解説したい。
そもそも社債というのは、一口に言えば発行する企業に対する貸金(かしきん)であり、その“借金証書”である。
一般的な貸金との違いは、譲渡が簡単だということだ。実は貸金(民法では金銭消費貸借契約という)も譲渡は可能なのだが、債務者に通知をしたり、債務者の承諾を取ったりする必要があり、手続きが煩雑である。社債は譲渡が簡単で、売り手と買い手が譲渡価格で合意するだけでよい。この「簡単に譲渡できる」という特性が投資収益を上げる上で重要な要素となる。
さて、社債で利益を上げるにはどうしたらよいか。社債は借金であるため、基本的に満期日(借金を返済する日)も利息も決まっている。株式と違って、投資した時点でリターンが幾らで、どのタイミングでそれが実現するかも決まっているのである。これでは大きく儲けようがないように思える。
投資で大きな利益を上げるには、不確実性がある中で将来を正しく予想するか、競争相手を出し抜く必要がある。それができなければリスクフリー、日本でいえば日本国債の利回りや、銀行の定期預金の利息くらいしか得ることができない。リターンは取ったリスクの代償としてしか得られない。リスクなしで儲かるだけという話は、詐欺くらいのものである。
では、社債で大きく儲けるにはどうやったらよいのか。本稿では、社債の利益の源泉であるリスクの正体を解説するとともに、社債投資で儲ける三つの鉄則、実際に起きた社債市場における価格のゆがみをオリンパスの実例を通じて紹介しよう。







