土屋 剛俊
携帯電話事業の参入によって、業績や財務が大きく揺らいだ楽天グループ。2022年以降には社債価格が暴落し、新たな社債の借り換えに高いハードルを余儀なくされた。だが、そんな“倒産危機”にあった当時の楽天社債は、実は海外投資家から見ると「損のしようがない投資」にすら思えるほど“お買い得”で、リスクを取り切れなかった国内投資家とは対照的に、冷静に妙味を見切った海外勢が大きな投資チャンスをつかむことができた。連載『事例で読み解く!経営・ビジネスの深層』の本稿では、楽天社債から見る国内投資家と海外投資家の決定的な違いを分析していこう。(フジワラキャピタル代表取締役社長 土屋剛俊)

まるで「借金じゃない借金」?? ソフトBや楽天Gが発行する「社債型種類株」を社債投資家が解説
2023年秋のソフトバンクに続いて、24年に入って楽天グループも発行することがわかった「社債型種類株」。社債の性質を持った上場株式であり、企業の資金調達手段として注目を集める。果たして、どのような特徴をもった株式で、発行側と購入側にはどのようなメリット・デメリットがあるのだろうか。『入門 社債のすべて』著者・土屋剛俊さんの寄稿をお届けする。

第5回
プロでも読み切れなかった倒産のタイミング:エルピーダメモリ
本連載では、『入門 社債のすべて』より、具体的なケーススタディを挙げながら、社債投資で注意すべき視点を紹介していきます。5回目はエルピーダメモリです。プロにも予想外の展開となり、損失を被った会社も多かったようです。

第4回
ヘッジファンド軍団VS発行体の熾烈な戦い:東芝の元子会社コバレントマテリアル
本連載では、『入門 社債のすべて』より、具体的なケーススタディを挙げながら、社債投資で注意すべき視点を紹介していきます。4回目は東芝の元子会社であるコバレントマテリアルです。買い時が難しい案件であり、ヘッジファンド軍団と発行体の熾烈な争いが展開され、社債権者集会でも債権者の胆力が問われました。

第3回
業界激震でも冷静に資金繰りを分析し、値下がり時を狙う :アイフル
2009年、経営再建方針を発表したアイフルは、クレジット市場において、社債もローンも随分と話題になりました。当時、世界中の投資家が注目し、実際に取引も活発に行われたアイフル債権投資について振り返ります。

第2回
確信のもてない政治リスクは避け、損失を免れる:日本航空
発行体の倒産事例として忘れることができない銘柄という「日本航空」。社債投資で注意すべき視点を紹介していく本連載で、今回は日本航空をとりあげ、投資家はその倒産をいかに見通していたのか追っていきます。

第1回
不正会計に揺れるオリンパスだったが圧倒的なキャッシュフローに注目して安く買う
本連載では、『入門 社債のすべて』より、具体的なケーススタディを挙げながら、社債投資で注意すべき視点を紹介していきます。初回はオリンパスです。経営者の不祥事に振り回された同銘柄で、クレジットリスクを評価するポイントはどこにあったのでしょうか。
