写真提供:ソニーサーモテクノロジー
年々夏の暑さが厳しさを増す中、元ソニーの技術者が考案したウェアラブルサーモデバイス「REON POCKET(レオンポケット)」の売れ行きが好調だ。2万円台後半という強気な価格設定にもかかわらず、アップデートを重ねるたびに完売が相次いでいるという。生産・販売を手掛けるソニーサーモテクノロジーはソニーからスピンオフした企業で、独立以来売り上げを急激に伸ばしている。連載『ヒットの裏側』の本稿では、レオンポケットがヒットを続けている理由を明らかにするとともに、ソニーサーモテクノロジーの成長戦略に迫る。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)
元ソニーの技術者が考案した体温調整デバイス
首を冷やして快適な通勤を実現
世界的に夏の気温が上昇し、外出時の暑さ対策の必要性が高まっている。道行く人々が携帯扇風機(ハンディーファン)やネッククーラーを使用しているのは、珍しい光景ではなくなった。
暑さ対策のツールが多様化する中で、近年注目を集めているのがソニーグループの一事業から独立したソニーサーモテクノロジーが手掛けるウェアラブルサーモデバイス「REON POCKET(レオンポケット)」シリーズだ。
レオンポケットは首の後ろに装着して、接触部分の体表面を直接冷やしたり温めたりすることのできる製品だ。コンパクトで目立たない上に、扇風機のように大きな音が出ることもないため、夏場の通勤やプレゼンテーション時の装着に適している(写真参照)。
装着時のレオンポケット 写真提供:ソニーサーモテクノロジー
同シリーズは発売以来、モデルチェンジを続けてきたが、初代が発売された2020年から24年まで、新モデル発売年の生産分が完売しており、好調が続いている。実は、ヒットの秘訣は、製品の独自性に加え、要所でソニーのアセットを活用している点にある。
次ページでは、レオンポケットが初号機の発売以来ヒットを続けている理由を明らかにするとともに、ソニーからスピンオフしたソニーサーモテクノロジーの戦略に迫る。同社の伊藤健二社長を支える、ソニーの吉田憲一郎会長や十時裕樹社長のアドバイスとは。







