
新社会人が読者の『フレッシャーズ・コース(*)』には著名人のライフストーリーを綴った「The Life」というインタビューページがある。毎年、各界さまざまな6人が登場し、その生き方・働き方から、社会に出る学生たちが、何かを感じ、気づきを得て、就労後のキャリアを考えていくコーナーだ。27卒向けの今年度版=『フレッシャーズ・コース2027』の出演者の一人である岡田ひとみさんは、年間1万人に及ぶ子どもたちと大人を対象に、ねんど教室を開催している。得意なことを追求し、「エンターテイナーになりたい!」という夢を叶えた岡田さん。海外での活動、東京大学とのコラボレーションといったそのチャレンジ精神は、新社会人に限らず、ビジネスパーソンの手本となるだろう。(ダイヤモンド社 人材開発編集部、撮影/菅沢健治)
*『フレッシャーズ・コース』(ダイヤモンド社)は、全7巻ワンセットの新卒内定者フォローツール。岡田ひとみさんは 『フレッシャーズ・コース2027』の第3巻「The Life」(著名人インタビュー)コーナーに登場している。
国内だけではなく、海外でもねんど教室を開催
2002年に、「ねんど職人+アイドル=ねんドル」として活動を始めた岡田ひとみさん。以降、日本全国で子どもたちと大人を対象としたねんど教室を開催し、「おねんどお姉さん」という呼び名でも、多くの人に知られている。アイドルになることを夢見て芸能界に飛び込んだ岡田さん――まず、いまに至る経緯を聞いた。
岡田 「人を楽しませるエンターテイナーになりたい」――明確にそう考えたのは、小学校4年生のときでした。家族で行った東京ディズニーランドのショーで、出演者たちがパフォーマンスする姿を観て、私もステージに立って、歌ったり踊ったりして、みんなを楽しませたいと思ったのです。そうして、アイドルになろうと決意し、高校生のときにオーディションに合格して、モデルや演技のお仕事をさせていただくようになりました。
芸能活動を続けるなか、20歳を過ぎた頃に、岡田さんは将来に不安を感じたという。
岡田 友人たちが就職活動をしている様子を見ながら、「私は、この先、どうしていったらいいのだろう?」と考えるようになりました。芸能の世界は、歌やダンスが得意な人ばかり。私の代わりはいくらでもいる……と。焦りを感じて、仕事でお付き合いのある方に相談したら、「岡田さんは、何が得意なの?」と聞かれました。そのとき、思い浮かんだのが、小さい頃からやっていた、ねんどでミニチュアフードをつくること。「ねんどの作品で、みんなを楽しませたい」――その思いで、22歳のときに「ねんドル」を宣言したのです。
岡田ひとみ Hitomi OKADA
エデュテインメント・アーティスト/ねんドル
ねんど教室の開催のほか、テレビやラジオ番組への出演、学校での講演、商品監修、「ねんどの日」の制定など、ねんどをテーマに、さまざまな活動を続けている。NHK Eテレの番組にも「おねんどお姉さん」として出演。ねんど教室の開催は、日本国内にとどまらず、アメリカ、シンガポール、ケニアなど、5大陸約40都市に広がっている。2023年には、ねんど教室の参加者が累計10万人を突破した。東京大学定量生命科学研究所ではアウトリーチ活動に参画している。著書多数。新社会人向けメディア「フレッシャーズ・コース2027」(ダイヤモンド社)にも出演している。
〈インスタグラム〉 https://www.instagram.com/hitomi_nendol/
〈ブログ〉 https://ameblo.jp/nendol/
〈公式YouTubeチャンネル〉https://www.
「ねんドル」の活動を始め、岡田さんは全国各地でのねんど教室の開催や書籍出版を行い、年間1万人もの人が、岡田さんのねんど教室に参加するようになった。ねんど教室を訪れる子どもたちのために、幼児教育や食育についても学び、活動は海外にも広がっている。そうして、コロナ禍が落ち着き、岡田さんが真っ先に再開したのが、海外でのねんど教室だった。
岡田 1カ月かけてヨーロッパ7カ国を回りました。「現地の子どもたちに会いたい!」という気持ちで、一人で大きな荷物を運び、ねんど教室を実施しました。私の話す英語を現地の学校の先生が通訳してくださり、子どもたちは自国の言葉で私に話しかけてきたり。
海外でも、日本での活動と同じように、材料を持参して、ねんドルの衣装に着替えるのですが、その街に自分の居場所がないように感じることもあって、涙が出ることも。でも、子どもたちや先生、保護者の方たちが、私の存在を受け入れてくれて、みんなと接しているときは嫌な気持ちはなく、「すべてが自分の経験になっている」という喜びが大きかったです。
『フレッシャーズ・コース2027』の「The Life」コーナーにも登場している岡田ひとみさん。岡田さんの何事にもチャレンジしていく姿勢は、これから働き始める読者(企業入社内定者&新入社員)に、良い刺激と発見を与えてくれる。








