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連載『ビジネスパーソンに必須!経済&ビジネスの最重要キーワード』の今回のキーワードは「GDP」です。10月にIMFは日本のGDP規模がインドと英国に抜かれ2027年に世界6位へ後退すると予測しました。4月の時点では、インドには抜かれるものの英国には抜かれない予測でした。実質成長率、物価、為替の寄与度を三つの図表で検証します。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)
2027年、日本のGDPは世界6位へ
英国とインドに抜かれる見通し
今回のキーワードは「GDP(国内総生産)」です。
10月13日、IMF(国際通貨基金)が公表した世界経済見通しによると、日本の名目GDPは2027年に英国とインドに抜かれ、世界6位に後退する見通しです。
4月のIMF予測でも、日本は27年にインドに抜かれると見込まれていました。一方、英国が日本を抜くのは29年の予測でした。それが10月の予測では27年へと2年前倒しされたのです。
日本は1968年にGNP(国民総生産)で自由世界第2位となりました。その後指標がGDPに変更され、2010年には中国に抜かれて世界3位、23年にはドイツに抜かれて4位となりました。そして27年には、一気に6位まで順位を下げると予測されているのです。
GDPとは何でしょうか。
GDPは、一定期間に国内で新たに生み出された付加価値の合計額です。例えば、パン屋が原材料を100円で仕入れ、パンを300円で販売した場合、新たに生み出した付加価値は200円です。こうした付加価値を国内全体で合計したものがGDPです。
「国内」という点が重要で、外国企業でも日本国内で生み出した付加価値は日本のGDPに含まれます。一方、かつて使われていたGNPは、国内で生み出した付加価値に海外からの所得の純受け取りを加えたものです。
GDPには「名目GDP」と「実質GDP」があります。
名目GDPは、その時々の価格で計算したGDPです。一方、実質GDPは物価変動の影響を除いたもので、実際の生産量の変化を示します。
例えば、100個の商品を1個100円で生産していた国で、翌年も生産量は変わらず、価格だけが110円に上昇したとします。この場合、名目GDPは10%増えますが、実質GDPは増えません。
この物価変動を捉える指標が「GDPデフレーター」です。名目GDPを実質GDPで割り、100を掛けて求めます。この例では、GDPデフレーターは100から110に上昇し、上昇率は10%となります。
名目GDPの変化は、実質GDPと物価の変化に分けられます。さらに、経済規模を国際比較するためにドルに換算すると、為替レートが第三の変動要因として加わります。
では、日本が英国に抜かれるというIMFの予測には、この三つのうち、どの要因が大きく影響しているのでしょうか。次ページで検証していきます。







