――最近では銀行も、このメザニン市場に参入しつつあるようですが?

 それは確かだが、銀行の場合はローンとメザニンとパッケージになっており、別々の金融機関から資金調達をすることができないことが多い。しかし、GCAの場合は独立系なので、銀行も選べるので、ローンの調達では銀行間での競争を促すことができるというメリットがある。また、メザニンの特徴はまだ定型化された商品、市場ではないため、案件ごとにストラクチャリングしていかないといけない。そのストラクチャリング能力において、GCAは優位にあると考えている。

――そのメザニンローンを活用する案件といえばMBOやLBOになるかと思います。ただ、MBOはレックス・ホールディングのように少数株主からの訴訟が起こるなど、株主と経営陣の利益相反を理由として一時期に比べると風当たりが強くなっています。今後のMBO、LBOはどういう形になっていくとお考えですか?

 まず、MBOに関しては、ワールドを除くと、ほとんどのMBOはファンドによる買収であり、純粋MBOはワールドのみである。したがって、純粋MBOと一般に言われているMBO(投資ファンドによる買収)は分けて考える必要がある。

 次に、投資ファンドによる買収だが、この市場はまだ伸びると見ている。現在は景気がいいので、売却案件には事業会社にも手を挙げるが、景気が悪化してくるとファンドの出番が増えてくる。

 レックスで問題になっているのは、決算の下方修正をした後の下がった株価をTOB価格の基準としたがひとつの要因であり、MBOの問題の論点の9割以上はTOB価格の妥当性にある。また、MBOで利益相反があると言われているが、もっと問題なのは、実は大企業による上場子会社の100%子会社化。これらも含めて論点は案外単純で、公開買付額の妥当性に集中して議論をすべきである。

――投資ファンドによるM&Aが増えるということは、売られる企業が出てくることが前提だと思いますが、それは今後も企業の選択と集中の過程で出てくるということですか?

 そのとおり。例えばメーカーの子会社で考えた場合、同業他社に売却する場合は、他社の傘下に入ることを意味し、どうしても社員の間にも抵抗があるが、ファンドに売却すれば引き続き自らが経営主導権を握ることができるので受け入れられやすい。