「具体的」ではなく「超具体的」に書くこと
つまり、どんなレベルであっても、アクションを起こすことは面接で有利になります。学生も、なんとなくアクションしたほうがいいと思っていたりするのですが、行動がともなわない学生が80%です。なぜか。それは、超低燃費な生き方が身についてしまっているからです。言われたままを、正しく効率的に点数とれることが、これまでの学校生活でした。ですが、社会に出るとルールは変わります。既存のルールをより改善し、新しいものを生み出せる人材が評価されます。採用されます。
企業が新人を採用するのは、新しい血を入れて企業を活性化させたいからです。変えてくれる人材がほしいから、採用するのです。今まで通りの会社でいいなら、新人はいらないのです。
続いて2. ですが、学生はえてして抽象的な言い方をしがちです。
たいてい「山に登ってきました」と言います。それだと「先週」というごく最近行ったことと、「ヒマラヤ」というすごい山であることが伝わりませんよね。こうやって第三者的に読めば
「山に登ってきました」(抽象的)
「先週、ヒマラヤに登ってきました」(超具体的)
なら下のほうが伝わること、誰もがわかってくれると思いますし、自分自身もそうしていると思いがちですが、学生のほとんどが抽象的に伝えています。今まで数百人、学生たちのOB訪問をうけてきましたが、95%の学生がはじめの段階で抽象的でした。つまり今この文章を読まれている20人中の19人は抽象的に伝えていることになります。
ポイントは、「具体的」ではなく「超具体的」に書くことにあります。なぜ超具体的にするかというと、そのほうが伝わるからです。ヒマラヤでも何メートルの山で、どこの空港から何時間かけて現地入りしたのか。固有名刺と、数値をいれることで相手(面接官)は想像がしやすくなります。面接官は一日に20人以上の学生を見ます。すると、前半の学生のことは、ほぼ忘れてしまうもの。面接を突破する、20人中2~3人ほどに入るためには、面接官の方がどれだけリアルにあなたのことを感じられたかにかかっています。
いよいよ就活本番です。
アクションをおこしつつ、それを面接官の目で見た伝え方をぜひ身につけてください。伝え方とはセンスではなく技術なのです。誰であっても、身につけることができるものですので。次回は、具体的なアクションをするための方法です。
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第2回 チカン多発地域!ある看板をつけたら チカンが発生しなくなった、そのコトバとは??
第3回 困った自転車放置!ある看板をつけたら放置がなくなる、そのコトバとは?
第4回 子どもが言っても勉強しない!言い方を変えたら、勉強をはじめたそのコトバとは?
第5回 いままで伝えることが苦手だった人のほうが、この方法で劇的に人生が変わる【本田直之×佐々木圭一】(前編)
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第10回 DJポリスが伝え方で使った「チームワーク化」。これを使えば動かない人も動く。
第11回 実は隠れコンセプトは「相手のことを想像する技術」【元スターバックスコーヒージャパンCEO・岩田松雄×コピーライター・佐々木圭一】(前編)
第12回 上司は、自分が上司にやっていることを部下にも同じように求める【元スターバックスコーヒージャパンCEO・岩田松雄×コピーライター・佐々木圭一】(後編)
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