そうはいっても、情報を集めにくいシチュエーションもあるだろう。好みを聞かれて「なんでもいい」という人だって少なくない。そういうときには、「好きなお酒」「よく飲んでいるお酒」を聞いておくと、外さずに済むことが多い。普段日本酒ばかり飲んでいる人でフレンチ好き、ということはあまりないし、「お酒を飲まない」という人には、同じ寿司屋でも、つまみが充実しているところよりも早く握りに入るところの方が喜ばれる。

 また、夜の会食ともなれば、会社からアクセスしやすいところはもちろん、先方にとって帰りやすい場所を選ぶ配慮も必要だが、相手が女性であったりする場合には、特に自宅のエリアを聞くことは憚られる。そこで、機会があれば、「よくごはんを食べる場所」「出没するエリア」などを聞いておくと良いだろう。それはほとんどの場合、アクセスしやすいか、もしくは、そうでなくても好きで行きたいエリアだからだ。

 意外と見落としがちだが、水道水を飲む習慣がない外国人の方をゲストにお招きをするのであれば、予約の時点でお店側にミネラルウォーターの有無を確認しておくのがベストだ。接待に利用するようなお店ではほとんどおいてあるとは思うが、外国人をおもてなしするようなときに使われる寿司屋さんやそば屋さんなど昔ながらのお店では、たまにない場合もある。万が一に備えて、ガス入り、ガスなしのお水をともに用意していただいておくとスマートだろう。

ひとりに会話が集中するのはNG
ゲスト全員が同じくらい話せるように

 最初が肝心、という視点から見ると、「お先にどうぞ」精神もTPOで使い分けたい。たとえば、エレベーターを利用する際。中に誰も乗っていなかったら「お先に失礼します」といって先に入り、「開」のボタンをおしてからお客様をお乗せするが、すでに人が乗っているときには、開いたドアを押さえるか「開」ボタンをおして「お先にどうぞ」とお客様に先に入っていただこう。もちろん、降りる階のボタンはこちらが速やかに押して。

 階段でも「お先に失礼します」と断ってから先にいき、「お足元にお気をつけください」とご案内しよう。時折、「いえいえ!お先にどうぞどうぞ!!」と先をすすめる人もいるが、速やかに心地よく誘導するのも招いた方のマナーだ。特に、スカートをはいている女性などは、後ろから人がついてくる方がかえって落ち着かないもの。安全には気をつけつつも、後ろを振り返り、気遣いつつ会話をするのも良いだろう。