昼寝制度(参考記事:「増加中「昼寝制度」導入企業の狙い」〈R25〉)を使って、仕事の効率アップを図る会社がある一方で、未だに聞こえてくるのが「本来あるはずの休憩すら、満足に取れない」という声。また、休憩時間のはずが、電話対応しなければならない「手待ち時間」となっている実態も。ビジネスパーソンたちの休憩時間について、ヤフー意識調査が行ったアンケートを見てみよう。

会社での休憩時間
「自由でない」人は半数以上

ヤフー意識調査「会社での休憩時間を自由に利用できている?」には、7月14日21時の時点で2万7097人が投票。48%にあたる1万3012人が「自由に利用できている」と答えているが、「自由に利用できていない」人も9331人(34.5%)と少なくなく、「手待ち時間になることがある」と答えた人も4754人(17.5%)いた。

「手待ち時間」とは、「労働時間の中でありながら、所定の労働に従事することなく待機している時間」(大辞林第三版)であり、休憩時間が「手待ち時間になる」というのは、実質的には休憩を取れていない、という可能性がある。これまでの判例においても、「手待ち時間は労働時間である」と判断されるケースが多いという(参考:「会社での昼休みの拘束、従うべき?」〈日経ウーマンオンライン〉)。昼休みでありながら電話番を任される、といった例が「手待ち時間」であると考えられる。

 アンケートへ寄せられたコメントを見ると、「手待ち時間」以外でも、休憩時間にしっかり休憩を取れないと思われるコメントが見られる。※性別は、Facebook登録名からの推定。全て原文ママ。

「一緒にご飯を食べないとなんか非国民扱いされる。お局様の機嫌取りをさせられる。みんなどこも一緒っていうけれど、苦痛以外の何物でもないです」(女性)

「働かないと帰れない(仕事多すぎ)ので食堂がすく12時半頃まで仕事して、15分くらいで食事をすませ、戻ってからまた仕事しています」(男性)

「ご飯をさっさと食べたら即座に他の人と交代して園児の昼寝を見なくちゃいけないという、昼休みなんてあってないレベル…30分も取れてるかどうか。休憩なしで勤怠月報付けてやりたいです」(女性)

「自由な時もあるけど、打ち合わせとか仕事が入るとその分休憩時間が減ります。そういう風習は良くないと思うんですけどね」(男性)