どうすれば部下の
自己効力感は高まるのか

 測定結果を活用する際、特に意識したのは「自己効力感が低い」という結果が出たメンバーへの対応でした。

 バンデューラの研究によると、自己効力感に影響を与える要素として、次の4つの要素が挙げられています。

(1)成功体験(物事をうまく成し遂げた経験)
(2)代理経験(他者の行動を観察することによる影響)
(3)社会的説得(遂行能力があることを人から奨励されること)
(4)生理的・感情的状態(心身の状態)

 中でも私は、(3)の社会的説得、奨励につながる、「否定しない」ということを心がけました。

 その他の具体的な行動としては、

○発言した内容を、肯定的に受けとめる
○些細なことでも、行動した(できた)ことを認める、ほめる
○相手に意見を求める、相談をする
○失敗やミスについては、責めるのではなく、解決策に集中してもらう

「ほめることが苦手で……」と思っている上司の方も多いと思います。私も間違いなく、その一人です。ですから「ほめる」だけでなく、「認める」フィードバックを意識して増やしました。

「その行動は素晴らしいね!」と言ってほめるのは難しくても、「その行動は正しいね」という言葉ならば比較的、口にしやすい気がするのですが、いかがでしょうか。

 Facebookのおかげで「いいね!」が世の中に浸透していることもあり、これまで以上に言いやすい雰囲気が広がっているようにも思います。