「コルタナ(Cortana)」は、7月29日に提供が開始される「ウィンドウズ10」に搭載されるパーソナルアシスタント機能。日本語の紹介動画も公開されている(http://www.windowsphone.com/ja-jp/how-to/wp8/cortana/meet-cortana)

 マイクロソフトが「コルタナ(Cortana )」を、アンドロイドやiOSデバイスでも使えるようにするという。

 コルタナは、音声認識機能を搭載したパーソナルアシスタント。アップルの「シリ(Siri)」やグーグルの「OK,Google」と同様に、声で伝えるだけで検索をしたり、天気予報を教えてくれたり、ミーティングのリマインドをしてくれたりする機能だ。

 今のところ、シリはアップルの、そしてOK,Googleはグーグルをはじめとしたアンドロイド製品にしか搭載されていない。

ライバルとは違った戦略に出た理由

 スマートフォンやタブレットなどのモバイル・デバイスの奥深くまで入り込み、ユーザーのデータを読み込んで機能することが求められるこうしたパーソナル・アシスタントは、囲い込んだ自社プラットフォームのユーザーでなければ利用価値がないし、またアップルやグーグルが競合会社のパーソナルアシスタントのアプリを搭載させるとは考えられなかった。

 ところが、マイクロソフトがアンドロイド用のコルタナ・アプリを開発しており、それがアンドロイドフォンでもタブレットでも機能するらしいということが、アプリがリークされたことで最近わかった。そのリークでは、すでにアンドロイドフォンだけでなく、ネクサス・タブレットでもコルタナが動くことが確認されている。マイクロソフトは、グーグルやアップルとすでに何らかの提携を取り交わしているのだろう。

 さて、そのリークされたアンドロイド用アプリによると、コルタナは特定の場所に行った時、あるいは特定の時間になったらリマインドしてもらいたいことが設定できると最初に表示する。そして、ユーザーの位置、コンタクト、カレンダー他、デバイスにあるデータにアクセスする許可を求めるようだ。そして、主要なニュースや天気予想なども、ユーザーの選択する内容で伝える。これを見る限りでは、現在 OK,Googleやシリがやっていることとさほど違いはなさそうだ。