機動力や破壊力の高いJ-7戦闘機のおかげで、スリランカ政府軍は長年失われていた制空権を最新の武器を持つタミル人テロ組織から奪回したと海外メディアは見ている。また、スリランカ政府軍は中国から高射機関砲・地対空ミサイル部隊で中低空目標指示に用いられるJY-113D空中監視レーダーを購入したことで、進撃能力を大いに強化したとインドのメディアは伝えている。

30以上のアフリカ諸国に
人材養成を行う中国軍

 兵器の輸出だけではなく、中国はこれまで外国軍戦闘員と指揮官を大量に養成し、親中派の高級士官や高級官僚をも大量に養成してきた。

 たとえば2008年に、ナミビアの元大統領サム・ヌジョマ氏は北京オリンピック観覧の機会を利用し、母校の南京陸軍指揮学院を訪問している。また、コンゴ民主共和国のジョゼフ・カビラ大統領もかつては中国人民解放軍国防大学にて研修を受けている。

 中国は外国軍の人材を養成しつづけることで、より多くの国々に中国と中国軍について理解してもらっているのだと海外メディアは見ている。現在、中国はアフリカの30あまりの国々の軍事的人材を養成している。

 南京陸軍指揮学院で学んだ外国人のうち、5名が大統領、1名が副大統領、1名が総理、8名が国防省長官となっている。中国軍の対外開放の窓口として、南京陸軍指揮学院は毎年、数十ヵ国100名あまりの軍事留学生の研修を請け負っており、一部の国では軍事戦術思想から兵士の戦闘動作に到るまで中国軍を全面的に模倣している。

 例えば、東アフリカのタンザニアは武装部隊の装備、訓練、戦略戦術いずれもが人民解放軍に相似しており、「東アフリカ解放軍あるいは第二の解放軍」と称されている。また、解放軍の軍事訓練方法を全面的に受け入れており、タンザニアは東アジア屈指の軍事大国ともなっている。ウガンダとの戦争では、中国製の兵器を大量に装備したこの「東アフリカ解放軍」がいともたやすくその領国とリビア軍を打ち破った。

 ここで紹介されている中国の兵器輸出事情は氷山の一角と言ってもいい。その輸出先もまだ第三世界の貧しい国々に限っているような感じだが、兵器輸出も中国の経済、外交を支える重要な一翼になりつつあることは間違いないと思う。