逃げない、飽きないために「輪講」「読書会」を活用しよう

 BCGに入ってから数週間、初期の新人研修は終わりましたが、まだまだ知識は穴だらけです。足りないものをみなで勉強しようと同期で相談し、自分たちで研修メニューをつくっていきました。そのひとつが「基礎本の輪講(りんこう)」です。

『ゼミナール マクロ経済学入門』新保生二編(日本経済新聞社)1991年

 自分では絶対逃げ出したくなりそうなものを、その対象に選びました。『ゼミナール マクロ経済学入門』『ゼミナール ミクロ経済学入門』です。各々500頁超! 毎週1回、ひとりが1章分を要約、紹介します。同期は数人しかいなかったので、あっという間に回ってきてしまいますし、1章あたり30頁のときも100頁のときもありました。

 100頁分の内容をどうやって30分で紹介するのか、大変でした。でも、分担しての担当制にしたことと、そのヒトがプレゼンテーションで説明する(みんなに教える)としたことが、良かったのでしょう。参加者の責任感も出て、なんとか最後まで辿りつきました。

『ゼミナール ミクロ経済学入門』岩田規久男(日本経済新聞社)1993年

「読書会」でも早朝集まる「朝読(あさどく)」でも構いません。逃げない・飽きないために、そういった「みんなでやる方式」の読書も有用でしょう。

■「ビジネス基礎」の目的と読み方
【目的】基礎の古典的名作を理解する
【形態】あとでの検索用にあれば電子書籍が便利
【読書方法】熟読すべし
【読む場所】どこでもいいが「みんなで」も有効
【記録方法】その時々の疑問や感想を書き込もう

(第4回に続く)