年末年始、何冊本を読みますか? それをどう「配分」しますか?

 12月になりました。あっという間に年末年始です。今年はこれからどんな本を読みますか?

 ビジネス力を本気で上げたいのならば、「何を読むか」や「どう読むか」の前に、「どんなバランスで読むか」をちょっと気にしてみませんか?

 そのバランスについて、答えを先に言うならば、「ビジネス書1 対 非ビジネス書1」です。もし10冊読むなら、いま自分が関わっているビジネスに関しての本を5冊、それ以外の本を5冊としましょう(第116講参照)。

読書に関する資源配分のお話なので、その配分の枠組みを「読書ポートフォリオ・マトリクス(RPM)」と呼びます。12月18日発刊の『戦略読書』では、もう1軸加えてこんな2×2マトリクスになっています。

「ビジネス系か非ビジネス系か」、「基礎か応用・新奇か」。その2軸で自分の読むものを意識的に配分(バランス)することで、きっと世界が変わります。

〔出所:『戦略読書』三谷宏治〕

私たちは読んだものでできている

 私はおそらく生来の本好きで、もの心付いたときにはもう毎日1冊は本を読むような子どもでした。父も読書家でしたが、私は誰に教わるわけでもなく、小学1年の春には勝手にひとりで本を読んでいました。