20、「なんであいつらの真似をしなきゃいけないんだ」

 ここでいう「あいつら」とは、同業他社だったり、他部署だったり。上司が嫌いな「あいつら」の真似に見えてしまうと、どんなに成功への道筋が確実でも「そんなことはやりたくない」と突っぱねられてしまう。たとえば、現部長に対して「以前にも成功した(犬猿の仲の)前任部長のやり方で~」と言ってはいけないということだ。上司が拒否反応を示しそうな対象をリサーチしてから提案を確定しよう。多くの人が地雷を踏む姿を見てきたが、説明すればするほど、底なし沼にはまっていくような状況になる。

21、「地域や領域の特殊性を考慮していない」

 関東では成功しても関西では当たらないなど、地域や領域の事情が成功を大きく左右することもある。そのため、単純に「成功した○○のやり方を××で応用した」という提案は、固有の事情を考えていない甘い提案だと思われてしまうのだ。少なくてもよいので、実際にその地域でサンプルテストを実施したうえで提案を練り上げ、上司の突っ込みにもすぐ切り返せるよう対策を立てておこう。

22、「かつて同じようなことをしてダメだった」

 過去に似たような提案での失敗体験があると、誰でも及び腰になる。違う提案だとわかっていても、どんどん「却下モード」になってしまうのだ。まずは過去に同種の失敗例がないかをリサーチし、そのときはなぜ失敗したのか、今回はどのようにして同じ轍を踏まないようにするのか、そもそも「やりたくない」モードになりがちな上司を動かすだけの材料を、ふんだんに用意して臨もう。

23、「前例はあるのか」

 他社や自社の前例がない「からやろう」。前例がない「のは嫌だ」。会社のタイプによって、どちらに転ぶこともあるが、前例や他社の動きを気にする上司は多い。まずは近い例があるのかないのか調べ、自分の会社が前者なのか、後者なのかに合わせて対策を練ろう。いずれにしても、「前例はあるのか?」「ないと思います」「いやいや、その昔、こんなことがあって…」「なんだ前例も調べてないのか」……という会議の流れになると、まずGOはもらえない。

24、「換金できないだろう」

「喜ぶ人が多いのはわかるけど、どうすれば儲かるの?」「お客さんのどの予算をとるつもり?」。つまり、お金に変える難しさを過小評価したり、考え抜いていないケース。ビジネスである以上、いくら価値のある提案でも、換金できる手段が弱いとGOは出せないし、成功もしない。これは「15」と逆で、大義だけでも提案は通らないのだ。