そこで多くの会社が対策として考えたのが、職場で重要なコミュニケーション能力のポテンシャルを採用時点で見極めること。日本経済団体連合会が新卒採用に関する調査のなかで、「企業が選考にあたって重視した点」を尋ねたところ、2015年度は「コミュニケーション能力」が85.6%で第1位。2位の「主体性」の60.1%を大きく引き離しました。

 一方のデジタルネイティブ世代も、仕事で活躍するためにはコミュニケーション能力を高める必要があると感じているようです。エン・ジャパンが20代のビジネスパーソンを対象に「身につけたいスキル」を尋ねたところ、最も多かったのがやはり「コミュニケーション能力」でした。

 デジタルネイティブ世代が仕事で活躍するため、コミュニケーション能力の向上は本人たちも会社も必要だと感じる最重要テーマと言えます。

「クッション言葉」を使うだけで
コミュニケーション能力は格段にアップ

 では、「コミュニケーション能力」とは具体的に何を指すのでしょうか。

 コミュニケーション能力を高める方法として思い出されるのが、新入社員時代に学ぶ「挨拶」や「電話対応」かもしれません。私も新入社員時代、これらを通じてコミュニケーション能力のベーシック版を学びました。

 特に思い出すのが「クッション言葉」でしょうか。相手に何かをお願いをしたり、お断りをしたり、異論を唱える場合などに、言葉の前に添えて使用する言葉のことです。ビジネス上では様々な状況で使いますが、例えば「書いてください」と言うより「お手数ですが、ご記入ください」と、用件の前にクッション言葉を添えるだけで、相手に対してへりくだる気持ちを伝えることができ、与える印象は格段によくなります。