今回は、スマホやパソコンなどの入力方法を大きく変える可能性のある、世界中で今話題になっている二つのテクノロジーのご紹介です。

 と、その前に。

 前回と前々回、Googleのプロジェクト・グラスと、アマゾンが買った、画期的な倉庫管理システム、キバ・システムズ(ルンバみたいなロボットが、製品の載った棚を、梱包する人のところに運んで来るという、逆転の発想の優れもの物流センターシステム)の紹介をしてきました。

 まぁ、どちらも相当話題になっていたので、「紹介」はおこがましいですが、その二つの話題がくっついたみたいな記事で、面白いものを見つけたので少し触れておきます。

 ウォールストリートジャーナルの5月21日の記事なんですが、プロジェクト・グラスのちょっと古めっぽいやつで、物流センターを、革新的に効率化したという内容です。

 あるオーストリアのメガネの会社で、2万2000平方フィートもある馬鹿でかい倉庫で、140万アイテムの中から、該当の製品を探すのに、プロジェクト・グラスのグロテスクバージョン(ヘッドセットに片目レンズのでかいやつがくっついている感じのもの)みたいなものを使って、どこの棚にどんな製品がのっかっているかを誘導するというもの。ネットワークは、WifiでOK。加えて、棚についているバーコードを読み取って棚の位置を確認し、間違いのないピッキングや庫内移動を実施することが出来るそうです。これによって、ピッキングのエラー率を60%も下げたという話です。

 AR(拡張現実)とウェアラブル・コンピュータを使って、こんなところで既に、リアル・ビジネスを変えていたとは、実に不勉強でした。

 それにしても、オーストリアとは…。サウンド・オブ・ミュージックののどかな風景にすら、日本はやられ気味ってことなわけですね。

 頑張らなくちゃ。

Leapで未来のユーザーインターフェースにワープ!!

 と、いうわけで、本題です。

 今、世界で話題の、二つのユーザーインターフェース革命のテクノロジーです。

 ひとつめは、Leapという、マイクロソフトのKinect(キネクト、光認識により、動作によってコンピュータを操作する機器)のむっちゃすごいやつです。