安倍政権の経済政策である「アベノミクス」は上々の滑り出しを見せている。だが、それは「期待」を転換させた段階に過ぎず、政策体系としては発展途上であり、まだまだ未完成だ。そこで本連載では、日本総研を代表する3人のエコノミストである山田久、西沢和彦、河村小百合がそれぞれ成長戦略、社会保障、財政再建について、「建設的批判」の観点からアベノミクスを検証し、あるべき方向について提言を行っていく。