
第15回(最終回)
金融危機が暴露した現行通貨体制の問題――高まるハイエク自由化提案の意味
野口悠紀雄
日本における財政ファイナンスが行き着く先はインフレである。これまでは、その救済手段はなかったが、ビットコインがそれを提供する。ビットコイン…
2014.5.29
インターネット上で使われている仮想通貨である「ビットコイン」にに対する関心が、急速に高まっている。この連載では、「ビットコインが何をもたらすにしても、それは通貨史上の大きな革命であるばかりでなく、まったく新しい形の社会を形成する可能性を示した」との認識に立ち、ビットコインの仕組みを解説し、それがもたらしうるものについて論じる。
第15回(最終回)
野口悠紀雄
日本における財政ファイナンスが行き着く先はインフレである。これまでは、その救済手段はなかったが、ビットコインがそれを提供する。ビットコイン…
2014.5.29
第14回
野口悠紀雄
フリードリッヒ・フォン・ハイエクは、1976年に刊行された『貨幣の非国有化』において、貨幣発行の自由化を主張した。ビットコインをはじめとし…
2014.5.22
第13回
野口悠紀雄
ビットコインの基礎にあるブロックチェーンの技術は、信頼性確立のために重要な役割を果たしうる。個人の存在証明、アイデンティティの確立にこの技…
2014.5.15
第12回
野口悠紀雄
ビットコインとその拡張技術によって、新しいビジネスモデルが続々と生まれている。なかでも「分散市場」と「自動化企業」がもたらすインパクトは大…
2014.5.8
第11回
野口悠紀雄
ビットコインについてはさまざまな評価があり、その中には否定的なものもある。ただ、「ブロックチェーン」という仕組みの革新性と発展可能性は、多…
2014.5.1
第10回
野口悠紀雄
ビットコインが大きな役割を果たし得る1つの分野は、海外送金だが、送金コストの仕組みは不透明な場合が多い。そこで今回は国際送金がどのような仕…
2014.4.24
第9回
野口悠紀雄
ケニアでは、携帯電話を使った送金サービスが広く普及している。なかでも最大手の「エムペサ」は、ケニアの成人人口の3分の2以上にあたる1700…
2014.4.17
第8回
野口悠紀雄
しばらく前まで、ビットコインの利用は、ウェブ店舗での違法な薬物購入、キプロスや中国などからの資本逃避、そして投機などのイメージがあった。し…
2014.4.10
第7回
野口悠紀雄
ビットコインの成功は、コンピューター・サイエンスに関わる人々に大きな刺激を与えた。インターネット上で機能する送金手段が続々と登場しているの…
2014.4.3
第6回
野口悠紀雄
ビットコインは支払手段の1つである。その影響を予測するには、まず、現在の社会でどのような支払手段が用いられているかを知る必要がある。それら…
2014.3.27
第5回
野口悠紀雄
電子的な貨幣の問題は、「二重払い」が可能なことだ。中央機関を持たず、ネットワーク上の連携(P2P)で運営されるビットコインが、どのようにし…
2014.3.20
第4回
野口悠紀雄
マウントゴックスが破壊され、ビットコインが盗まれた。このことで「同社は広い意味でのビットコインシステムの一部だから、ビットコインの脆弱性が…
2014.3.13
第3回
野口悠紀雄
ビットコインの概念を説明するのに、比喩が用いられる場合が多い。しかし、それではかえって混乱する。原理自体は難しいものではないので、以下では…
2014.3.6
第2回
野口悠紀雄
ビットコインは、電子的な技術を用いた支払い手段という点で、電子マネーと似ている。しかし、これらを維持運営する仕組みはまったく違い、社会に与…
2014.2.27
第1回
野口悠紀雄
「ビットコイン」に対する関心が急速に高まっている。これは、インターネット上で使われている仮想通貨だ。日本のマスメディアは、これをどう評価す…
2014.2.20