
第51回・最終回
「ソーセージの父」が遺した本当の手作りの味を復刻
樋口直哉
どのような食べ物にも歴史があり、人の物語がある。ここ千葉県山武郡横芝光町は日本のハム・ソーセージの父と呼ばれる大木市蔵の生誕地だ。かつては…
2017.2.8
和食を世界遺産に、という動きが農林水産省を中心にはじまっている。日本料理はここ十年余りの世界的な流行になり、外国の料理人の多くも関心を持っていて、誰もがそれを理解しようとしている。しかし、当の日本人の多くは日本料理を理解できていないのではないか。そこでこの連載では、日本の食を支えている道具や食材をつくっている生産者、職人を訪れて、私たち日本人が知らない日本の“食の遺餐”を紹介していく。
第51回・最終回
樋口直哉
どのような食べ物にも歴史があり、人の物語がある。ここ千葉県山武郡横芝光町は日本のハム・ソーセージの父と呼ばれる大木市蔵の生誕地だ。かつては…
2017.2.8
第50回
樋口直哉
お正月に食べる魚はブリや鮭が一般的だが、静岡県伊豆地区ではカツオの塩漬け=潮カツオを食べる風習が残っているという。西伊豆田子町にある創業1…
2017.1.18
第49回
樋口直哉
はだか麦という食べ物をご存じだろか。大麦の一種で、手で揉めば簡単に外皮がはがれることからその名前がついた。鎌倉時代以来の栽培の伝統があるが…
2016.12.7
第48回
樋口直哉
醤油は日本の食文化の根幹を支える食材だが、昔ながらの木桶で仕込んでいる醤油は現在ではなんとわずか1%、その3分の1を小豆島が占めるというか…
2016.11.2
第47回
樋口直哉
小豆島のオリーブには100年以上の歴史がある。ここ数年、小豆島産のオリーブオイルが注目されているわけは、たんに国産というだけではない。小型…
2016.10.5
第46回
樋口直哉
就業人口が200万人を割り、転換期を迎える農業には2つの方向性がある。1つは身近な野菜を出荷する優良な農業法人。もう1つはエッジの利いた高…
2016.9.7
第45回
樋口直哉
山椒は高価で取引されることから〈緑のダイヤ〉とも呼ばれている。けれども、市販されている粉山椒に慣れ親しんだ人間からすると〈緑〉というイメー…
2016.8.3
第44回
樋口直哉
焼津港はかつおの水揚げ量、日本一。焼津にあるかつお節屋、新丸正は製造から商品化まで一貫して行っている珍しいメーカーだ。テレビ番組でも紹介さ…
2016.7.6
第43回
樋口直哉
日本で素性の確かな、しかも日常的に使えるサラダ油となると選択肢は限られてくる。というかほとんどないと言っていい。数少ない選択肢の一つが熊谷…
2016.6.8
第42回
樋口直哉
和食で出汁を引く、青菜を茹でる、煮る、炊く、といった調理をするのに欠かせない道具が雪平鍋だ。お馴染みのアルミの雪平鍋が世の中に広まるのは昭…
2016.5.11
第41回
樋口直哉
マヨラーという言葉が『現代用語の基礎知識』に掲載されたのは1998年のこと。現在、マヨネーズは日本人の食卓に完全に定着している。なかでも自…
2016.4.6
第40回
樋口直哉
群馬県はこんにゃく芋の栽培が盛んな土地で、全国の約9割を占める栽培面積を誇る。そんななかで、有機栽培のこんにゃく芋を使った手作りのこんにゃ…
2016.3.2
第39回
樋口直哉
山形県河北町。県の中央に位置し、特産品は紅花とスリッパ、名物はB級グルメ『冷たい肉そば』というイタリア料理とは縁のなさそうな町だ。その証拠…
2016.2.3
第38回
樋口直哉
おいしい食べ物には作り手の存在がある。『あんこ屋の野中の手作りぜんざい』という商品を食べて、改めてそんなことを思った。原材料は国産小豆と北…
2016.1.6
第37回
樋口直哉
英国生まれの調味料を日本風にアレンジしたことで独自の調味料に進化し、昭和の食卓に根付いたウスターソース。しかし最近では、売り上げが少しずつ…
2015.12.2
第36回
樋口直哉
東京・羽村市にあるスーパー「福島屋」。独自の経営で、創業40年間黒字を続けている。大手の寡占化が進み、中小のスーパーが苦戦を強いられるなか…
2015.11.4
第35回
樋口直哉
巷ではこのところ牛肉ブームが続いている。今回、訪れた岩手県、久慈市山形町にある柿木畜産では、『山形村短角牛』が育てられている。赤身の美味し…
2015.10.7
第34回
樋口直哉
盛岡から車で二時間。標高800mの北上山地の中腹にある中洞牧場には一般的な牛舎がない。話には聞いていたし、写真では見たことがあったが実際に…
2015.9.2
第33回
樋口直哉
日本酒の世界は今、新しい時代を迎えている。「クールジャパン」の一つとして海外からの注目も集めている。個性のある蔵元が多様な日本酒を世に送り…
2015.8.5
第32回
樋口直哉
日本料理ブームもあって世界に広がる炭火焼き。その美味しさとともに、一緒に紹介したい道具がある。それが「うちわ」だ。職人は風を操ることで、火…
2015.7.1