2日以降の予想倍率に
動きが見られる入試
2日午前は、のちに取り上げる女子校で7月模試に比べると勢いの落ちた入試が目立つ。
実倍率1.3倍の穎明館(2回)は7月模試では2倍台半ばだったものが2倍強に緩和した。
その一方で、実倍率3.6倍の芝浦工業大学附属(2回)と同2.8倍の順天(2回A)、同1.8倍の日本大学第三(2回)は人気が続伸しており、予想倍率がそれぞれ5倍台半ば、4倍超え、2倍台半ばとなっている。駒込(3回)は予想倍率が実倍率の2倍、4倍台半ばに高まっており注目される。実倍率3.3倍の明治大学付属明治(1回)は、9月模試でも3倍台後半を維持しており、その人気に陰りはない。
2日午前で緩和傾向にあるのはやはり高倍率の入試で、実倍率4.7倍の慶應義塾湘南藤沢は7月模試よりさらに緩和して4倍弱に、同3.6倍の東洋大学京北(3回)は2倍台後半となっている。
2日午後は、実倍率3.1倍の文教大学付属(4回)が6倍台半ばと大人気となっている。同じ実倍率だった順天(2回B)が4倍強となっており、この予想倍率が持続するかは不明とはいえ、他の入試回でも上昇基調にあり、いずれも24年入試の人気校となりそうだ。
2日午後でも高倍率入試は敬遠気味なのか、実倍率7.5倍の三田国際学園(ISC3回)は6倍程度に、同5倍の青山学院横浜英和(B)は4倍台前半。同4.3倍の青稜(2回B)は3倍台後半まで、同3.7倍の東京農業大学第一(2回)は3倍台前半までの緩和がそれぞれ予想されている。桜美林(2回)も実倍率2.6倍から2倍割れ程度になりそうだ。
3日午前では、実倍率5.1倍の法政大学(2回)が6倍弱を維持、同3.7倍の明治大学付属明治(2回)は4倍台半ばに迫る勢いとなっている。午後は、同1.1倍の八雲学園(4回)が2倍弱まで志望者を集めている。
3日午前の緩和傾向にある入試としては、公文国際学園(B)、関東学院(一期C)、山手学院(B)と神奈川の3校が並び、いずれも受けやすくなりそうだ。午後は高倍率が敬遠された開智日本橋学園(3回)と三田国際学園(MST)がそれぞれ5倍程度、3倍台半ばまで緩むかもしれない。帝京大学(3回)は2倍程度が見込まれる。
4日午前は女子校の人気上昇気味で共学校は見当たらない。午後では、実倍率5.4倍の目黒日本大学(4回)が6倍台前半に、同2.3倍の穎明館(4回)が2倍台後半まで伸ばしている。緩和傾向にある入試としては、午前の法政大学第二(2回)が実倍率6.9倍から5倍台後半へ、同3.6倍の日本大学藤沢(3回)が3倍割れと予想されている。
5日午前は、同5.8倍の法政大学(3回)が7月模試の6倍台半ばから続伸して8倍弱まで人気を集めており、かなり過酷な入試となりそうだ。その点、同2.8倍の桐蔭学園中等教育学校(3回)は3倍超え程度とマイルドである。同5.9倍の国学院大学久我山(3回ST)は5倍割れ、同4.9倍の日本大学(C回)は4倍程度が見込まれ、6日の山手学院(後期)は5倍割れとそれぞれ緩和傾向にある。