
瀧口範子
第313回
9月16日に、カリフォルニア州で走行テスト許可が29台の自走車に下りたこと。そのうち25台分はグーグルが、アウディとメルセデスが2台分ずつを取得した。いよいよ公道での実験が本格化するが、自走車には悪天候に弱いなどの課題もある。グーグルはどこまで解決できるか。

第312回
ホワイトハウスの新CTO(最高技術責任者)が注目を集めている。まず、元「グーグルX」副社長で民間企業の人間であること、女性であること、そしてゲイであることなどだ。ホワイトハウスの進歩性をアピールするとともに、一部ではオバマ政権とシリコンバレー企業の親密さを危険視する声も挙がっている。

第311回
アップルがウェアラブル端末「アップルウォッチ」を発表した。発売は2015年。iPhone5以降の機種と組み合わせて、さまざまなライフログのやりとりと通知機能を使うことができる。秀逸なデザインと交換可能なバンド、さらに3種類のラインナップと、気合の入った内容だ。

第310回
日本ではソフトバンクの「ペッパー」が発表されたが、同じ頃アメリカでは「ジーボ(Jibo)」がお目見えした。初めての「家庭用ロボット」という謳い文句は珍しく、未踏の分野に最初に乗り出した。その詳細を伝えよう。

第309回
9月9日(米時間)に発表が予定されている「iPhone6(仮称)」。ファンの期待は高まっているのだが、興味深いのは、ジョブズ時代には考えられなかったほどのリーク情報が出回っていることである。これらが本当だとするとかなりの精度で新製品がわかっていることになる。

第308回
グーグルが、シティーガイドのアプリを開発する「ジェットパック(Jetpac)社」を買収した。この会社の核心は高度な画像認識の技術。単にマップと連携するだけでなく、検索技術やアシスタントの機能強化にも使われそうだ。

第307回
モバイルデバイスによるカード決済サービスを提供するスクウェアが、レストランのデリバリーサービスを手掛ける企業「キャビア」を買収するという。買収額は推定9000万~1億ドルと巨額だ。一見関係性がないように思える宅配サービスを取り込む、スクウェアの狙いは?

第306回
最近よく耳にするのが、「プライバシーテック」や「プライバシースタートアップ」ということばだ。いずれも、インターネットやデジタルデバイスを利用する際にユーザーの個人情報を可能な限り守ろうとするテクノロジーの開発が盛んになっていることをうかがわせる。

第305回
インターネット時代のメディアがどうあるべきかについては、依然として議論が耐えないが、アメリカではすでに成功モデルがいくつか見られる。その1つとして特に注目を集めているのが、ヴォックスメディア(Vox Media)だ。

第458回
IBMとアップルがエンタープライズ用モバイルアプリケーションで提携するというニュースは、まず世間をアッと驚かせた。そして、何といってもアップルのジョブズ後の時代が本格化したことを感じさせるものだった。

第304回
ザッポスが、CEOを含めたすべての社員の肩書きを廃止する「ホロクラシー」の実現に挑戦している。トニー・シェイCEOの発案で、今後はすべての業務が少人数の「サークル」による活動で行われることになるという。その正否をマネジメント関係者たちは見守っている。

第303回
伝統的に、シニア層には不親切だったシリコンバレーも、高齢化の波をうけてようやく重い腰を上げた。アマゾンの50代向けコーナーや、シニア支援NPO「AARP」でのテクノロジー講座など、購買力があるシニア層へのマーケティングが本格化している。

第302回
6月26日、エキストリーム・スポーツ愛好家に人気の小型カメラの開発会社、ゴープロ(GoPro)がIPOを果たした。ここまでの急成長を今後維持するためには、同社が目指す新しい業態とは?

第49回
5月20~21日に、サンフランシスコで「Solid(ソリッド)2014」という新しい会議が開かれた。この会議がテーマとするところは、シリコンバレーにあっても非常に新しいテクノロジーとビジネスの分野である。

第301回
アマゾンがとうとう自社製スマートフォン、「ファイアー(Fire)」を発表した。裸眼で3D画像が見られるスクリーンなど、珍しい機能が搭載されると噂されていたが、明らかにされたその詳細には賛否両論が飛び交っている。

第300回
プライスラインがオープンテーブルを26億ドルで買収したという。この話題は、プライスラインがますますの拡大戦略を採っていることを感じさせるものだ。急速に進む旅行サービスとレストラン予約サービスの統合が新たなサービスを生むか。

第299回
以前、失敗に終わった通販にグーグルがアメリカで再挑戦を開始している。常にリアルを避けてきたグーグルらしく、巨人アマゾンのような物流センターを持たず、商品を直接店舗からピックアップし、購入者に届けるという単純な方法を採る。勝算はあるのか。

第298回
「IoT」(モノのインターネット)という言葉は、すでに普通名詞的に使われるようになっているが、その先を行く「IoE」(インターネット・オブ・エブリジング)という表現まで出てくるようになった。シカゴシステムズ、クアルコムなどが提唱するIoEの概念を説明する。

第297回
コンピュータビジョンとは、人間が視覚で捉えていることを、コンピュータにも行わせようというものだ。この分野が今、急速に進化を遂げている。検索からソーシャルネットワーク、スマートフォン、ロボット、ウェアラブルまで、身の回りのテクノロジーが大きく進歩しようとしている。

第296回
日常生活に必須に見えて、米国では今ひとつ大きく成功を収めないのが、ニュースアプリだ。最大手の「フリップボード」の登場以降、大手ネット企業が続々と参入したが、予想外の状況に追い込まれている。なぜアプリでニュースを読む習慣は定着しないのか。
