
瀧口範子
第332回
カナダの「D-ウェイブ・システムズ」が約2300万米ドルの資金を調達した。量子コンピュータを世界で初めて実用化した企業として、グーグルやNASAからの受注もある。独自の技術のためパフォーマンスが証明できていない部分はあるが、事業が軌道に乗ったのかどうかは、近いうちに明らかになるだろう。

第331回
重厚長大産業の象徴的な企業の1社であったGEが、IoT(モノのインターネット)によって変身を遂げようとしている。同社が提唱する「インダストリー・インターネット」は、巨大設備に取り付けたおびただしい数のセンサーをネットに接続、新たなサービスを次々と開発している。

第330回
グーグルが、携帯通信サービスへ参入するという。これはおもしろい展開になるだろう。なぜならば、グーグルは価格を安くする、業界に破壊をもたらす、という2つのことを常に眼中に置いているだろうからだ。

第329回
フェイスブックがエンタープライズ(企業)用のソーシャル・アプリケーション「フェイスブック・アット・ワーク(Facebook At Work)」をリリースした。個人向けSNSでは圧倒的求心力を誇る同社は、はたして企業向けでも成功することができるか。

第328回
最近にわかに賑やかになってきたのが「ビーコン技術」である。GPS機能が利用できない場所でもそこにいる人を認識することができるため、マーケティングだけでなく、さまざまな用途に利用できるのだ。

第327回
ラスベガスで開催されているコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)では、毎年、デザインやエンジニアリングの面で革新的な製品に『イノベーション賞』が授与されるのが恒例になっている。IoT時代をうけ、今年の受賞作はセンサー内蔵機器が多数選ばれた。

第326回
クリスマス直前のアメリカは、今年第3四半期のGDPが5%であったと発表され、これまでになく明るい気分に包まれているようだ。さてテクノロジーにとって2015年はどんな年になるのか、明るいのか。いくつかの予想も拾いながらお伝えする。

第325回
脳トレアプリ「Lumosity(ルモシティ)」が日本に本格上陸した。有料サービスも開始している。すでに世界で6000万ユーザーを抱える人気アプリだが、科学的な効果については米国の科学者の間でも意見が分かれている。日本で再び脳トレブームは起きるのか。

第324回
米国でソニーへのサイバー攻撃が止まない。なかでも「GOP」を名乗る集団によるソニー・ピクチャーズへの攻撃とデータ流出は、企業に致命的なダメージを与えかねない大規模で周到なものだ。犯人は誰なのか?

第323回
米国の小売市場で、1年のなかで最大のショッピングシーズンである「クリスマス商戦」に異変が起きている。各店舗が先を争ってセールを前倒しした結果、いまでは11月中旬からセールを実施する店もある。そのためクリスマスセールとしての盛り上がりは年々薄れているという。

第322回
圧倒的なユーザー数を抱えるフェイスブックだが、一部のユーザーの不満に応える形で、米国では新しいSNSが誕生している。まったく広告を表示しない、しかも実名でなくても利用できる「エロー」、それと正反対に、ユーザーも広告収入を得ることができる「スー」の2つが急成長中だ。果たして生き残れるのか。

第321回
テスラ、スペースXなど未踏の領域で経済性を実現する手腕に長けた起業家のイーロン・マスク氏が、今度は衛星インターネット事業に進出するという。過去に挑戦した事業者はことごとく破産に追い込まれているこの分野で、成功することができるのか。

第320回
アップルCEOのティム・クックがゲイであることを明らかにしたニュース。これは、米国のビジネス界の「進んだ姿」と「遅れた姿」の両方を反映していると言えるだろう。

第319回
ソフトバンクの話題が掲載されることは、米国のメディアでも決して珍しいことではなくなった。スプリント買収後、Tモバイルの買収に乗り出したものの当局の反対に会い断念。それでもアグレッシブな経営者である孫正義氏がこのままでいるわけがないと見られているのだ。

第318回
アップルの音楽ダウンロードサービスの「iTunes music」が、2014年初頭から13%も売上を落とした。これだけ顕著に減るとは想像以上だったようで、焦るアップルの過剰なマーケティングがその凋落に拍車をかけている。挽回策はあるのか。

第47回
ベネッセ事件以降、企業の内部不正による情報漏洩などの危険性が改めて問題視されている。メールの内容などから不正の兆候を見つけるテクノロジーを開発するUBICの武田秀樹CTOに、最新のAI技術とその応用される世界を聞いた。

第317回
グーグルのラリー・ペイジCEOは、約1年前に100名ほどの社員を集めて次世代ビジョン「グーグル2.0」を告げたという。その内容は、もはやインターネット広告によって収益が上げられなくなった時代に、グーグルが何をしているべきかというものだった。

第316回
アマゾンがニューヨークの中心部にリアルな店舗を開業するのではと噂になっている。もし、アマゾンが店舗を出すとしたら、既存事業の販路拡大か、それとも予想を超える新しい挑戦の舞台となるか。どのような展開になるのか、議論は尽きない。

第315回
ヒューレット・パッカード(HP)が、会社を二分する。一般消費者向けPCやプリンターを扱う新HPと、企業向けサービス、コンサルティングなどを手がけるHPエンタープライズが生まれる。レイオフも追加して再建に取り組むシリコンバレーの老舗企業は復活なるか。

第314回
ロボット掃除機市場が熱い。人気の「ルンバ」に加え、米国2位の「ネイト」、そしてサイクロン掃除機の定番ダイソンが参入する。日本・韓国メーカーも黙ってはいない。しかし実際のところ、各社の性能は一長一短のようだ。
