Jibo(ジーボ)の外見はロボットというよりサーキュレーターのよう。中央部の球体が映っているところは液晶ディスプレイ。価格は499ドルと安い

 日本ではソフトバンクのパーソナルロボット、ペッパーが発表されたが、同じ頃、アメリカでは「ジーボ(Jibo)」がお目見えした。

 ジーボは、初めての「家庭用ロボット」という謳い文句で、クラウドファンディングのインディーゴーゴーで人気となり、希望調達額の19倍近い約18万6200ドルもの資金を約4400人のサポーターから集めた。

 やおらロボット熱が高まっているアメリカにおいても、この手の家庭用ロボットはまだ珍しい。ジーボは、この未踏の分野に最初に乗り出したわけだ。その詳細を伝えよう。

 まず、かたち。ジーボはペッパーと同じような市場を対象にしているのだが、大きく異なっているのは外見だ。ペッパーが人に近いヒューマノイドロボットであるのに対して、ジーボはまるで照明器具のようなかたちをしている。目鼻のついた顔も、表現豊かな手もない。サイズも卓上に載るほど小型だ。

 このあたりは、どんなものを「ロボット」と呼ぶのかについて、日米の違いが現れている。日本でのロボットは人間のように愛着が持てる対象であるのに対して、アメリカでは自動化機械。それはパーソナルロボットや家庭用ロボットでも変わらず、ルンバのようなディスク型の機械もロボットと呼ぶ。ただし、かたちが素っ気なくても、何か自分の役に立ってくれるという感謝の念が「ロボット」ということばに込められていることでは、日米に差はないだろう。

話しかける人の顔を見分ける

 さて、それでは、このジーボはどんな役立ちロボットか。ジーボが実際に出荷されるのは、2015年末(開発者向け)予定のため正確にはわからないが、ジーボ側が挙げているのは次のようなものになる。

 ひとつは、ジーボには目と耳がついている。つまり、高解像度カメラで目の前にあるものをとらえ、360度で周辺の音を聞き取る。カメラは写真を撮影するだけでなく、顔面認識機能を備えているので、家族それぞれの顔を見分けられる。耳は、部屋の中でどこから話しかけても、その内容を認識するということだ。

 ことに顔面認識機能で相手を特定し、その上でそれぞれに合った役割を発揮してくれるのは興味深い。届いているメールを読み上げたり、約束があることをリマインドしてくれたりする。