
西川敦子
第10回
震災以来、以前にもましての他者との絆を渇望する人が増えた。だからこそSNSは今、手放すことのできないコミュニケーションツールになりつつある。その一方、SNSに振り回されてしまう困った事態も多発しているようだ。

第9回
震災により日本人の価値観は大きく変わった。「人生短いんだから、自分のプライベートをもっと大事にしなきゃ」。そう考える男性が増えたのもうなずける。その一方、女性たちには「自分へのご褒美より社会貢献」という志向が強まっているという。

第8回
これまでデモといえば、一般人からすると「ちょいと物騒」なイメージが漂っていた。ところが、6月に都内で行われた反原発デモには計5万人が集結、しかもごく普通の人々も多数参加していたという。この国の世論は一体どこへ向かっているのか!?

第7回
夏のボーナスの使い道について、思いを巡らせている人は多いだろう。その一方で、もともとボーナスがない、出ない人もおり、じわじわ「ボーナス格差」が広がっているように見える。だが、その裏ではもっと不気味な現象が進行しているようだ。

第6回
親に今、介護の担い手は、従来の主婦層からビジネスパーソンへと急速に変わりつつある。晩婚・非婚化が進む「“嫁”なき時代」において、独り身息子たちが直面する介護の実情とはどのようなものなのか。

第5回
結婚したからといって、誰でも自然に子どもを持てると思ったら大間違い。今や不妊に悩むカップルは10組に1組とも、8組に1組とも言われる時代だ。さりとて、気軽に取り組むにはあまりに「大変そう」な不妊治療。果たして踏み切るべきか、否か。

第4回
8軒に1軒は空き家という、世界でも突出した「空き家大国」である日本。だが、住宅余りの時代にもかかわらず、そうやすやすとマイホームは手に入らない。震災後で先行き不透明な今、我々は家を買うべきか、それとも賃貸で過ごすべきか。

第3回
今回の地震でパートナーが見せた素顔に、幻滅する女性たちが続出しているという。それだけならまだいいが、時には夫に愛想を尽かし、離婚話に発展するケースもあるようだ。では、非婚社会を加速させる“震災離婚”を回避する方法はあるのか。

第2回
震災後、あらゆるメディアで目にするようになった「絆」というキーワード。だが、身近な人々との絆はあまり感じられないのが現実ではないだろうか。そこで今回は新たに絆をつくるのはどうすればよいのか、その方法を2つの視点から模索する。

第1回
日本のシステム、人々の価値観を大きく揺るがせた東日本大震災。我々は、アフター3.11をどう生き抜けばいいのか。第1回目のテーマは震災で危ぶまれる派遣切りやリストラ。「職」をめぐる不安に我々はどう立ち向かうべきか。

最終回
「限定1両!いすみ鉄道の鉄道車両を210万円で販売」鉄道マニアのみならず、今や全国のお茶の間にその名が知れ渡った「いすみ鉄道」。びっくりニュースの舞台裏をのぞいてみると、少子化時代を生き抜く重要なヒントが見えてきた。

第5回
誰もが子どもの頃遊んだことのある「ゴム銃」。今回はそのゴム銃をネタにグローバル組織を立ち上げた男性の話。ほんのいたずら心から、会員ゼロにもかかわらず勝手に「協会」を作ったところ、あっという間に数千人規模になったというのだ。

第4回
一般人にはなかなか理解しがたい嗜好を持つ人々、「建機萌え」。今回取り上げるのは、建機ミニカーを集め続け、ついには博物館まで建ててしまったという40代男性だ。彼を駆り立てる高度経済成長期、バブル期の記憶とは?

第3回
近頃、じわじわ増えていると聞く“着物男子”。そこで今回お会いしたのは、「パジャマ、スーツ以外の洋服は一切持ってません」と言い放つ、筋金入りの着物オタク氏。しかしお話を聞いてみると意外や意外……。

第2回
避暑地や観光地にある「顔ハメ看板」。その顔ハメ看板を訪ね、全国行脚する男性がいる。これまでの投資金額はなんとおよそ1000万円!彼をそこまで虜にする顔ハメ看板の魅力とは。そして男たちがひとり旅をやめられないワケとは――。

第1回
職場や社会がギスギスする中、自分の時間を生き生きと満喫する男たちがいる。今回取り上げるのは、熱くて奥深いオタクワールドの代表格「ガンダム」にハマる男性だ。投資総額はなんと500万円超。なぜ彼はここまでハマってしまったのか。

最終回
「戸籍売ります。買ってくださる方、メールください」日本人にとってはアイデンティティともいえる「戸籍」。それが気軽に売り買いされている。いったいなぜなのか。知られざる「戸籍ビジネス」の裏側を覗いてみた。

第21回
ニュース番組では毎日のように虐待事件が報道され、週刊誌にも頻繁に非道な“鬼父、鬼母”の見出しが躍る。身体的虐待、心理的虐待、性的虐待、そしてネグレクト(育児放棄)――。子どもの虐待はなぜとどまることがないのか。

第20回
精神科の待合室が大変な盛況ぶりだ。近年、うつ病など心の病を抱える人が増えているのは周知の通り。だが、問題なのは病名よりも彼がが置かれている孤立無援の状況だ。彼らが“孤立病”に陥る理由とは何なのだろうか。

第19回
日本でも“健康格差”が広がり始めている。しかも、医療を受けられないのは非正規雇用の無保険の人々だけではなく、正規雇用にまで及んでいるという。その背景にあるのは、約30年前に広がった「医療費亡国論」だ。
