池上正樹
第240回
「不登校」「引きこもり」に陥ったきっかけが、学校でのいじめだったという人は少なくない。小学校2年から高校を卒業するまで、いじめを受けてきたという27歳の大谷さん。彼が受けてきたいじめのなかでも最もひどかったのが“葬式ごっこ”だったという。

第239回
「引きこもり」のなかでも、地方に住んでいる当事者は都会の当事者よりも居場所が少なく、生きづらさを感じやすい。そんな当事者の1人だった山梨県の男性Kさんは、そんな境遇を克服し、1泊2日のイベントを企画・開催した。

第238回
「大卒ですが、有名国家資格を2件取ったためにワーキングプアになりました」そう明かす彼女は、50代前半の女性。ここ5年ほど、弁護士としての仕事がまともになく、資格を隠して、細々と週1回、関係のないアルバイトをしているという。

第48回
東日本大震災で児童74人と教職員10人が死亡・行方不明となった宮城県石巻市立大川小学校の惨事。遺族19家族が、市や県を相手に国賠請求を求めた裁判の第4回弁論が4月24日開かれた。

勤務中の災害時、従業員の命は企業にどこまで責任を持ってもらえるのか。東日本大震災で七十七銀行女川支店の従業員が避難先の屋上から大津波に流され、12人が死亡・行方不明となった問題で、遺族が損害賠償を求めた控訴審が棄却された。

第237回
地方都市に住む40代後半のAさんは、都会で優雅な生活を送っていた30代のとき、郷里にUターン就職した。しかし当初就職した会社は倒産。そこで、その後にようやく見つけて入った会社がとんでもないブラック企業だった。

第236回
先月、兵庫県淡路島で起きた5人刺殺事件を取り上げた前々回のコラムに対し、数多くの方からどっと反響が寄せられた。40歳前後の同世代からのメールだ。「他人事ではない」という、地方に住む人たちからのそんな切羽詰まった反応が目についた。

第47回
安倍晋三首相夫人の安倍昭恵さんが、東日本大震災で児童・教職員84人が犠牲になった石巻市立大川小学校を3月29日、初めて視察した。昭恵さんは、慰霊碑の前で、同校の卒業生たちから手紙などを受け取った後、校庭に隣接する裏山にも登った。

第235回
地方の小さな街に住む30歳代後半のAさんは、強迫性障害という診断を受けている。Aさんは、パンや菓子などを素手で触って食べることができなかったり、半日間ずっとお風呂に入って身体を洗い続けるほどの不潔恐怖に襲われていた。

移転問題に揺れる築地市場の関係者らは3月21日、移転反対を訴えるパレードを新宿で行った。それに先立って行われた仲卸業者を対象にしたアンケートでは、なんと約9割が築地での営業を希望すると回答。多くが豊洲移転に反対していることが明らかになった。

第46回
「国連防災世界会議」が14日から、東日本大震災の被災地、仙台市で始まった。大川小学校の卒業生たちや遺族も、それぞれ3つの会場で、世界に向けて「防災」を語った。

第234回
兵庫県淡路島洲本市の2軒の民家で起きた5人刺殺事件。男性の年齢が40歳だったことから「中高年のひきこもり」が殺人事件を起こしたとして、注目されている。この男性が本当に引きこもり状態にあったのだとすれば、何が殺人へと至らせたのか。

第45回
児童・教職員84人が死亡・行方不明となった大川小学校。被災した校舎の保存か解体かを巡って、子どもたちや遺族らが「賛成」「反対」を語り合う場が設けられた。アンケートでは校舎の「全施設を残す」が多数を占めた。

第233回
「引きこもり支援」のあり方を議論するとき、「医療主導」や「若者就労支援」の視点だけでは足りない。答えの見えにくい困難や課題に向き合うとき、当事者や家族の目線からのアプローチや仕組みづくりが、ますます必要となる。

第232回
これまでの就労支援だけでは、引きこもりなどの課題を抱えた当事者を社会につなげることは難しかった。そこで、行政の相談窓口にハローワークを設けるなど、ワンストップで対応していく流れが、少しずつ広がりつつある。

第44回
東日本大震災で児童・教職員84名が犠牲人なった大川小児童の遺族2人が10日、文科省を訪れ、ヒヤリングの早期実施と不十分だった検証委員会についての検証を求める「遺族有志一同」名の要望書を学校教育課の大路課長に手渡した。

第231回
「不登校ゼロ」という公立小学校がある。大阪市住吉区にある大空小学校。全校児童は220人。発達障害のある子や、自分の気持ちを上手くコントロールできない子などの特別支援の対象は30人を超える。それでも、すべての子どもたちが同じ教室で学ぶ。

第230回
「主婦」と呼ばれる人たちの間でも、顕在化しない「引きこもり」の実態は広がっている。夫以外の人と心を閉ざし、社会で孤立する“ひきこもり主婦”の状況は、これ以上傷つきたくないからと沈黙する引きこもりの人たちの内面と本質的に変わらない。

第229回
最近、生活困窮が原因で、引きこもる人たちが急増している。そうしたなかで生きる意義や意味を失い、自殺や餓死にもつながりかねない命を救うための法的根拠となる制度が、今年4月1日から施行される「生活困窮者自立支援法」だ。

第228回
東京都に住む松橋道子さん(39歳)は、戸籍上は女性だが、性自認でいうと女性ではなく、また男性でもない。そんな松橋さんには、身近に、ひっそりと亡くなった2人のゲイの知人がいた。
