
2011.10.7
マスコミが書かない東電経営・財務調査委員会報告のひどい欺瞞
10月3日に“東京電力に関する経営・財務調査委員会”が報告書を発表しました。新聞などでは、東電のリストラの深堀りや電気料金値上げなどの表面的な数字ばかりが大々的に報道されていましたが、一番大事な点が報道されていません。
大学院教授
きし・ひろゆき/1962年東京都生まれ。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授。経済財政政策担当大臣、総務大臣などの政務秘書官を務めた。現在、エイベックス顧問のほか、総合格闘技団体RIZINの運営などにも携わる。
2011.10.7
10月3日に“東京電力に関する経営・財務調査委員会”が報告書を発表しました。新聞などでは、東電のリストラの深堀りや電気料金値上げなどの表面的な数字ばかりが大々的に報道されていましたが、一番大事な点が報道されていません。
2011.9.30
ソーシャルメディアは、中東や中国などでは民主化を進めるための手段として不可欠なものとなっていますが、メキシコではまったく別の意味で不可欠なものとなっていることをご存知でしょうか。なんとサバイバルの手段として不可欠になっているのです…
2011.9.23
今や日本はもちろん、デフォルトの危機が報じられるギリシャを筆頭に欧州や米国でも、財政赤字と累積債務の削減という財政規律が最優先された経済財政運営がまかり通っています。しかし、そうした財政規律最優先は本当に正しいのでしょうか。
2011.9.16
臨時国会が召集され、野田首相が初の所信表明演説を行いました。報道によると野党は「官僚の作文」など厳しい評価を下していましたが、実際にどの程度の出来なのかを検証してみましょう。
2011.9.9
「Breaking All Illusions」とは、私がこよなく愛するプログレメタル・バンドの新アルバムの中の一曲のタイトルなのですが、今の日本の政策を巡る議論でもっとも必要なことを端的に示しているのではないでしょうか。
2011.9.2
原発事故の被害について、外国からも巨額の損害賠償請求を起こされる可能性が高まってきた。一部には、その額は数百兆円レベルに上るとの声もある。東電の温存を認め、国の責任を謳った現在の東電救済スキームの下で、本当にそんなことが起これば、…
2011.8.26
いよいよ29日に民主党代表選が行われ、次の首相が決まる。候補者たちが大連立や挙党一致など政策実現手段の話ばかり喋るのに対して、メディアもようやく「政策論争を」と言うようになり、この週末は候補者の間で論争が展開されるだろう。では政策論…
2011.8.19
今年に入って世界各地で頻発する暴動やデモ。その本質的な原因について、ニューヨーク・タイムズのコラムニストであるトーマス・フリードマンが興味深い分析をしていた。
2011.8.12
経産省の3人の幹部(事務次官、資源エネルギー庁長官、原子力安全保安院長)が先週“更迭”されましたが、それでも退職金は割り増し分も含めて受け取ることが明らかになりました。この問題には様々な論点が存在するので、今週はそれについて考えて…
2011.8.5
経産省の幹部3人の更迭が発表された。しかし、そもそも彼らは、この夏の定期人事異動で辞職していてもおかしくない人たちばかり。組織を防衛したい経産省と政治的得点を稼ぎたい海江田経産相による“やらせ人事”と呼ばずして何と呼ぶか。
2011.7.29
国会で審議中の原子力損害賠償支援機構法案の修正について、与野党が合意しました。しかし、合意内容を見ると、元々の法案よりも東電に対して更に甘くなりました。こんな修正を許して良いのでしょうか。
2011.7.22
菅首相の暴走に世の人が呆れ返る中で、政府が講じる政策は官僚主導のグダグダの連発となっている。これで本当に被災地復興が速やかに進むのか。企業の海外逃避が加速する“大空洞化”を避けることができるのか。来るべき民主党代表選の争点を考えた…
2011.7.15
私がかつて20年ほどお世話になった経産省は、原発事故以来、菅首相の攻撃対象としてすっかり悪者になってしまった。しかし、問題が多いのも事実。もういっそ経産省は、“解体的出直し”とか甘い次元ではなく、解体すべきではないか。
2011.7.8
松本前復興相の辞任や停止中の原発の再稼働を巡る混乱など、政治的な混乱から菅政権の限界が露呈しているが、既に政策面でもこの政権の限界は明らかになっている。その典型例は先月下旬に公表された復興構想会議の提言だ。
2011.7.1
菅首相が目指す脱原発と再生可能エネルギー普及という方向は正しいのに、電力会社と経産省がそれを妨げる“抵抗勢力”となっている、といった論調が目立つようになってきた。しかし、それは本当なのだろうか。
2011.6.24
真偽の程は定かではないが、菅首相が8月に脱原発解散総選挙に打って出るとの噂が永田町を駆け巡っている。ただでさえ問題だらけの再生可能エネルギー特措法案は本当に政争の具に成り下がってしまいそうだ。
2011.6.17
今回の原賠機構法案は酷いとしか言いようがない。筆者も機構を設立すること自体には賛成だが、問題はとにかく中身だ。最大の問題点は、被災者の救済が主目的の法案のはずなのに、東電を甘やかしながら救済しようとしていることに尽きる。
2011.5.27
被災者向けの仮設住宅について、大畠国土交通相は「8月前半には必要個数を完成させられる」との見通しを明らかにしました。これだけ聞くと、順調に進んでいるように思えますが、実態は違います。それは、南相馬市の例からも明らかです。
2011.5.20
最近になって急に、官邸の政治家が発送電分離について発言をするようになり、菅首相も会見で言及しました。しかし東電賠償スキームとは矛盾しており、発送電分離の政策的意義を理解しているとはとても思えません。
2011.5.13
プロセスは杜撰で、実は原子力推進を前提としている浜岡原発停止。そして、市場のルールを無視し、かつ電力供給の独占体制を維持しようという東電救済スキーム。いずれの選択も、エネルギーの世界で、じつは震災前を再現しようとしているに過ぎない…
アクセスランキング
「とにかく疲れを取りたい」ときに! 丸ごと焼くだけでごちそうになる、今が旬のすごい野菜とは
アンパンマンの「起源」はここにある…脚本家・中園ミホが最初に「書きたい」と言った戦争と善意の15分【あんぱん第58回レビュー】
「絶対に採用しちゃいけないNG人材」無能な社員よりずっとヤバイ3つのタイプとは〈2025上期・会員ベスト6〉
中居正広「女性トラブル」を一刀両断、最も無責任な“あり得ない”関係者とは〈2025上期5位〉
【9800円のお会計】6人で分けて支払うとき「頭のいい人」はどう割り勘する?
年収が高い会社ランキング2024【従業員の平均年齢40代後半・191社完全版】年収1000万円超の16社とは?
【もうやめたい!】「快楽の奴隷」になってしまう人の毎日の悪習・ワースト1
「国公立大卒のほうが私立大卒より評価されるのはどうしてですか?」。学歴評価のロジックを考える
「ゆうパック」はどうなる?日本郵便の「不適切点呼」で露呈した「さらに深刻な問題」とは
そりゃ成長しないわ…日本企業で「リスクを避ける打算的な社員」が増えたワケ
早死にしたくない人が、バターの代わりに使っているもの【22万人を33年間追跡調査】〈再配信〉
「健康のつもりで飲んでたのに…」糖尿病リスクを高める「意外な飲み物」とは?【11万人のデータを解析】〈再配信〉
そりゃ日本が見捨てられるわ…中東における「日本離れ」を加速させている犯人の正体
病気になりたくなかったら、真っ先にやめたほうがいい食事の習慣とは?【書籍オンライン編集部セレクション】
インドから帰国する機内、激しい腹痛で気絶した日本人が「5つ星ホテルの朝食」で口にした“水以外”の飲み物とは?
武田薬品・アステラス・第一三共…24年度「減益予想」が一転、大幅増益だったのはどこ?
日本製鉄のUSスチール買収は完全子会社化で決着!3.6兆円ディールに日鉄が支払う「代償」とは?
有名投資家が最近「銀」を買った理由、最高値更新「金」の賞味期限もズバリ予測!〈注目記事〉
日高屋会長がクビにした2人の社員「労働基準法に引っかかって裁判にかけられてもいい」と決断したワケ〈2025上期9位〉
三菱電機が「新卒で年収800万円」も可能に!パワハラや検査不正の病根を撲滅する“人事制度・組織改革”の全貌