高橋洋一

高橋洋一

嘉悦大学教授

1955年、東京都に生まれる。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。1980年、大蔵省入省。理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、総務大臣補佐官などを歴任したあと、2006年から内閣参事官(官邸・総理補佐官補)。2008年退官。金融庁顧問。2009年政策工房を設立し会長。2010年嘉悦大学教授。主要著書に『財投改革の経済学』(東洋経済新報社)、『さらば財務省』(講談社)など。

日本人のノーベル賞受賞は10年後に激減する可能性がある
高橋洋一
2017年のノーベル物理学賞を受賞した米国人チームへの巨額の国家資金投入を考えると、このままでは今後、日本人の受賞は難しくなる。公的支援が伸びない中で提出論文自体のシェアも落ちている。「教育研究国債」発行で研究開発予算を大幅に増やす仕組みを考えるべきだ。
日本人のノーベル賞受賞は10年後に激減する可能性がある
財務省は「借金」だけを見て財政再建を言うから間違える
高橋洋一
多額の国債で賄われている日本の国家財政は破綻しているのかどうか。政府と日本銀行が一体の「統合政府」のバランスシートで考えれば、問題はない。財務省は政府の負債だけを見て考えるから財政再建を間違うことになる。
財務省は「借金」だけを見て財政再建を言うから間違える
財務省の補正予算編成が日本のためにならない理由
高橋洋一
補正予算編成の季節だが動きが鈍い。実は安倍政権になって以降、補正の緊縮度が強まっているのが実態だ。マクロ経済の視点よりも財政健全化を優先する財務省のグリップが効きすぎているからだが、これでは、成長も財政健全化も難しい。
財務省の補正予算編成が日本のためにならない理由
正しい雇用論議無き民進党代表選がそっぽを向かれるのは当然だ
高橋洋一
民進党の代表戦が盛り上がらないのは、肝心の雇用の確保や賃金問題での論争がないからだ。失業率や賃金は、マクロの雇用環境に左右される。二人の候補者はマクロ経済のとらえ方や政策に知見が乏しく、「アベノミクス」の受け皿になる経済政策を打ち出せそうにない。
正しい雇用論議無き民進党代表選がそっぽを向かれるのは当然だ
安倍改造内閣が問われる「20兆円財政出動」で物価目標2%達成
高橋洋一
安倍改造内閣の経済政策の真価が問われるのは、秋の臨時国会で提出される補正予算だが、GDPギャップをもとに考えれば、20兆円規模の財政出動をすれば、「物価目標2%」は達成される。インフレを過度に心配する必要はない。
安倍改造内閣が問われる「20兆円財政出動」で物価目標2%達成
加計問題で「行政が歪められた」証拠を示すのは野党・マスコミの責任だ
高橋洋一
加計問題での国会の閉会中審査は「不毛な論争」に終始した感が強い。そもそも「総理の意向」や「加計ありき」で行政が歪められたというなら、証拠を示す責任は、野党やメディア、文科省にあるのにそれを果たそうとしないからだ。
加計問題で「行政が歪められた」証拠を示すのは野党・マスコミの責任だ
加計問題の本質はマスコミでは報道されない「文科省告示」にある
高橋洋一
加計学園問題の本質は、獣医学部は設置認可の申請すらできないようにしていた文科省告示が象徴する。告示撤廃をめぐって規制緩和を進める内閣府とのバトルがあり、文科省は押し切られた。ここの議論で「総理の意向」は入るはずもないのだ。
加計問題の本質はマスコミでは報道されない「文科省告示」にある
豊洲移転・築地再開発で繰り返された小池都知事の判断ミス
高橋洋一
東京都の卸内市場問題は、回り道をして「豊洲移転」に落ち着いたが、「築地再開発」には、都民の負担がさらに増える可能性がある。豊洲推進派と築地存続派の両方にいい顔をした「八方美人」的な解決は、将来にツケを残すことになる。
豊洲移転・築地再開発で繰り返された小池都知事の判断ミス
加計学園の認可は「総理の意向」の前に勝負がついていた
高橋洋一
加計学園の獣医学部認可は、許認可権を持つ文部科学省が認可「4条件」に合致しないというデータを示せば、実現はしなかったはずだ。「挙証責任」は文科省にあったのに、それをできなかった段階で、「総理の意向」と関係なく勝負はついていた。
加計学園の認可は「総理の意向」の前に勝負がついていた
加計問題「前川発言」は規制緩和に抵抗して負けた文科省の遠吠えだ
高橋洋一
加計学園の獣医学部認可をめぐって「総理の意向」と記された文書の存在を、前川喜平・前文部科学次官が認めたことで、野党の批判やマスコミ報道が熱を帯びる。だが、前次官発言には、規制緩和による新規参入阻止で敗れた文科省の悪あがきを感じる。
加計問題「前川発言」は規制緩和に抵抗して負けた文科省の遠吠えだ
「教育国債」反対の財政学者は借金ばかりを見るから間違える
高橋洋一
「こども保険」創設の提言を機に、子育てや教育の費用をだれがどういう形で担うかの議論が活発だ。「教育国債」発行の主張に対して、最も敏感に反応し反対するのが財政学者。だが財政学者は借金ばかりを見るから現状認識や判断を間違える。
「教育国債」反対の財政学者は借金ばかりを見るから間違える
教育投資の財源は「こども保険」より「教育国債」の筋がいい
高橋洋一
教育への投資は、生産力の基盤を強め、国民の所得増や失業減にもつながる優良な投資だ。財源は、「教育国債」を発行すれば、将来、税収増などでもどってくる。消費増税や「こども保険」よりは筋のいい財源だ。
教育投資の財源は「こども保険」より「教育国債」の筋がいい
「統合政府」で考えれば、政府の財政再建試算は3年早まる
高橋洋一
政府と中央銀行は一体だと考える「統合政府」の考え方で、政府が財政再建のシナリオとして描く中期試算を“修正”してみると、財政の基礎的収は2022年ごろには、試算より3年ほど早く均衡する。日本銀行の「出口」戦略にも、統合政府の考え方を生かすことだ。
「統合政府」で考えれば、政府の財政再建試算は3年早まる
日銀政策委員、リフレ派増員で民主党色は一掃された
高橋洋一
日銀政策委員会で、大規模な金融緩和に慎重だった2人の委員に代わって、新たな委員を任命する人事案が国会に提出された。「リフレ派の増員」で、アベノミクスの超金融緩和のアクセルが踏み込まれることになりそうだ。
日銀政策委員、リフレ派増員で民主党色は一掃された
報道されなかったスティグリッツ教授「日本への提言」の中身
高橋洋一
ジョセフ・E・スティグリッツ・米コロンビア大学教授が、先月、経済財政諮問会議に出席。日本銀行が保有する国債の「無効化」を提言した。政府と中央銀行を一体の「統合政府」とみて、政府の発行した国債と日銀保有の国債を“相殺”すれば、財政再建や消費税増税は必要がないという考え方だ。だがメディアではなぜか、提言は伝えられなかった。
報道されなかったスティグリッツ教授「日本への提言」の中身
第166回
豊洲移転中止は絶対あり得ない!地下水「基準」問題の真相
高橋洋一
豊洲移転問題で、基準値以上の地下水汚染が問題となっている。しかし、その混乱の要因が「基準」の問題だ。マスコミが報道している「基準」とは、あくまでも「環境基準」であって、「安全基準」ではないからだ。
豊洲移転中止は絶対あり得ない!地下水「基準」問題の真相
第165回
森友学園問題では資産売却に不熱心な財務省を追及すべきだ
高橋洋一
森友学園問題が連日、国会やマスコミで取り上げられている。野党などの追及は国有地売却での首相の「政治関与」だが、根拠が曖昧だ。むしろ議論すべきは財務省のミス。歳入確保は増税ありきで、国有地売却に不熱心な姿勢が招いたものだ。
森友学園問題では資産売却に不熱心な財務省を追及すべきだ
第164回
日本の財政再建は「統合政府」で見ればもう達成されている
高橋洋一
2月21日、平成29年度予算案についての衆議院予算委員会公聴会に公述人として出席し、財政再建で意見陳述を行った。その時のメモをもとに財政再建の問題を改めて、本コラムで書こう。
日本の財政再建は「統合政府」で見ればもう達成されている
第163回
政府の財政政策と日銀の金融政策は「合わせ技」で考えるべきだ
高橋洋一
ゼロ金利の世界では、中央銀行によって得られる毎年の通貨発行益はわずかであり、金融政策による物価の押し上げ効果は弱くならざるを得ない。このため、国債を増発しても財政政策で有効需要を作ることが必要である。
政府の財政政策と日銀の金融政策は「合わせ技」で考えるべきだ
第162回
官僚「天下り」にはまだまだ“抜け穴”がある
高橋洋一
文部科学省が元高等教育局長の早稲田大への天下りを斡旋したとの問題が出ている。この件で、前川喜平文科事務次官が引責辞任した。官僚の「天下り問題」はどうしてなくならないのだろうか。
官僚「天下り」にはまだまだ“抜け穴”がある
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