3月22日(土)の読売新聞朝刊に「読売・早大共同世論調査」の結果が掲載されていた。とても興味深い内容なので、以下に紹介してみたい。
政治に不満64%
まず、国政選挙について。「いつも投票している 59%」「だいたい投票している26%」これだけで85%となるのに、投票率が低いのは(例えば昨年の参院選は52.6%)、有権者の意識と行動との間に乖離があるのだろう。次いで、投票にいきたいという気持ちがより強くなるのは、「勝ってほしい政党や候補者がいる 58%」「政権与党が実現してほしい公約を掲げている 25%」「野党が実現してほしい公約を掲げている 16%」「政府の業績が悪い 16%」「勝ってほしい政党や候補者の接戦が予想される 14%」「政権与党が公約を実行しなかった 13%」となっている。昔から選挙は政策か人かと問われているが、この結果はなかなか微妙である。
政治への関心については「関心がある 32%」「ある程度関心がある 49%」合わせて81%となっているので(前述したように「選挙にいく」が85%)、やり方次第では、先進国並みに投票率80%を目指すことは決して不可能ではないのだろう。
意外だったのは、政治への満足についての設問である。「満足している 2%」「ある程度満足している 32%」合わせて3分の1しかない。安倍政権への高い支持率(5月24日の日経の世論調査では59%)との整合性はどうなっているのだろう。これに対して「やや不満である 40%」「不満である 24%」と政治に不満と答えた人は64%にものぼるのである。
しかし、次の日本の政治はここ1年で良くなったと思いますか、悪くなったと思いますか、という設問に対しては、「良くなった 9%」「少し良くなった 30%」「変わらない 43%」「少し悪くなった 8%」「悪くなった 8%」となっており、良くなった39%に対して悪くなったは16%に過ぎない。この辺りに高い政権支持率の答えがあるのだろう。