CAR and DRIVER
「走る宝石」「神がかってる」パガーニ・ウトピア、数億円のハイパーカーの実力は?【試乗記】
パガーニ・ウトピア(=ユートピア)は、“創造主”ホレーシオ・パガーニの情熱が結実した世界最高峰のイタリアンドリームカーである。ゾンダ、ウアイラに続く第3世代のロードカーとなるウトピアのコンセプトは「シンプル+ライトウェイト+ドライビングファン」。最先端のカーボンファイバーテクノロジーが投入され、完全新設計のシャシー&ストラクチャーを採用。リアミッドにメルセデスAMGが、パガーニのためだけに開発・生産する6LのV12ツインターボ(864hp/1100Nm)を搭載する。車重は1280kg。まさに“走る宝石”という表現が似合う1台である。

スズキ・スペーシアギア開発陣が「ライバルに負けません」と胸を張る自信ポイント【試乗記】
販売好調のスズキ・スペーシアに標準/カスタムに続く第3の個性、ギアが登場した。新型スペーシア・ギアは、「10マイル・アドベンチャー」(10マイル=約16kmはKカーの一日平均走行距離)をキーワードに、アウトドアライフに欠かせないアクティブKハイトワゴンを目指して開発。チャームポイントは、“武骨かわいい”を継承したデザインと、多彩なユーティリティ、そしてスズキらしい絶妙な遊びゴコロだ。

「Gクラス所有者の95%はオフロードを走らない」それでもメルセデスAMG・G63が「走破性」にこだわるワケ【試乗記】
フランスで開催された最新Gクラスの試乗会には、一般道に加えて特設のグラベルコースが用意されていた。Gクラスのオフロード走破性を存分に試してほしいというメルセデス側の気概が伝わってくる。一方で、Gクラス・オーナーのどれほどが、オフロード走行を楽しんでいるのだろうかと疑問に思った。メルセデスのリサーチによると、オーナーの約95%は、所有期間中に一度もオフロードを走らないそうだ。

三菱・デリカミニがファミリー層にもオススメなワケ【試乗記】
デリカミニは、そのネーミングどおり、“ミニバンSUV”として独自のポジションを確立したデリカの弟分。タフでギア感のあるスタイリングは、ライバルが続々とデビューする中でもひときわ異彩を放つ。とくに三菱らしいフロントマスクはインパクト大だ。4WDに標準装備される大径タイヤ(165/60R15サイズ)もよく似合い、2トーンを含め12タイプも用意されたボディカラーも選ぶ楽しさがある。

「車中泊には適さない。でも…」ホンダ・N-BOX Joyの絶大な気持ち良さとは?【試乗記】
自分だけの“テラス”を標準装備したフリースタイルワゴンが登場した。日本のベストセラー、N-BOXに加わったJoyである。N-BOX Joyは、「もっと気楽」をキーワードに、“気軽に使える/のんびり過ごせる/ゆったり時間を味わえる”を追求した、いままでありそうでなかったニューカマーだ。

価格高騰中のジープ・ラングラー「頑張ればなんとか手が届きそう」なお値段とは?【試乗記】
“道具の誘惑”、ジープ・ラングラーは、眺めているだけで気持ちが昂り、冒険に出かけたくなるクルマである。現行ラングラーは2018年に国内販売がスタートした4代目のJL型。70年を超える歴史を持ち、オフローダーの代名詞のようなジープの中でも、伝統をストレートに継承した特別な1台である。ひと目で魅了するデザインや本物感は、数多いジープ・ラインアップの中でも別格だ。

日産ノート・オーラNISMO「FF」と「4WD」の明らかな違い【試乗記】
日産ノート・オーラNISMOがマイナーチェンジした。FFに加えてNISMO tuned e-POWER 4WDの新設定がニュースだ。空力性能を向上させたエクステリアの改良や、オプションのRECAROシートにパワーリクライニング機能を追加するなど商品力の強化も魅力だが、走りのポテンシャルを高めた4WDの登場は注目である。

メルセデスといえばSUV?スーパースポーツ?→F1を見れば腹落ちする【試乗記】
もはやメルセデスというブランドをSUVがデフォルトと認識している人は多いと思う。コンパクトカーからフルサイズまでさまざまなバリエーションが用意され、パワーソースは内燃機関の他にEQシリーズもあるからだ。事実、街中では多くのメルセデスSUVが走っている。一方で、「メルセデスといえばスーパースポーツ!」なんてイメージする人も少なくない。戦前のグランプリレースや1950年代のル・マン24時間レース、それと今日のF1を鑑みれば腹落ちする。彼らの歴史を紐解けば、レースとの距離はかなり近い。

ホンダ・シビック「RS」と「標準MT」の根本的な違い【試乗記】
現行シビックのマイナーチェンジとともに、RSが帰ってくる。奇しくも1974年に初代シビックRSが登場してから、ちょうど50年だ。ホンダの場合“RS”は、ロードセーリングを意味する。 初代シビックが現役の頃はエンジン出力がまだ低く、高速道路を巡行するのは容易なことではなかった。そんな中、高出力エンジンを搭載して、あたかも水上を帆走するように悠々と気持ちよくハイウェイを走らせたい、という思いがRSには込められていた。

「いやいや、そんなのできるのプロだけでしょ?」ランボルギーニ・レヴエルトならできちゃうワケ【試乗記】
フラッグシップ・ランボルギーニ、レヴエルトがFISCOを激走した。レヴエルトは、新開発6.5L・V12自然吸気ユニット(825hp)と、合計3基のモーターを組み合わせたPHEV・4WDモデル。システム最高出力は1015hpに達し、パワーウェイトレシオは驚愕の1.75kg/hpだ。8速DCTはV12の後方に横置きマウントされ、ボディ中央のセンタートンネルには駆動用リチウムイオンバッテリーを積む。レヴエルトは、ドライバーの求めるドライビングプレジャーを徹底追求するとともに、時代が要請する環境対応に真摯に応えたスーパーモデル。0→100km/h加速は2.5秒、トップスピードは350km/hをオーバーする。

スズキ「ハスラー・タフワイルド」と「ジムニー」の明確な違いとは?【試乗記】
理想的なハスラーが登場した。先ごろのマイナーチェンジで新設定されたタフワイルドである。タフワイルドは、フロントグリルやアルミなど、各部の光り物をダークカラーで統一。ルーフレールも標準装備した一段と道具感の強いモデルだ、カジュアルな印象の通常モデルと、クロカン四駆のジムニーの中間といった精悍な雰囲気が魅力になる。

ロータス「エメヤS」と「エメヤR」の決定的な違い「街乗りメインなら絶対…」【試乗記】
ロータス・エメヤは昨年9月にニューヨークでデビュー。ハイパーカーのエヴァイア、ハイパーSUVのエレトレに次ぐ電動ロータスである。4ドアのクーペフォルムが印象的な“ハイパーGT”だ。

ホンダ・ヴェゼルとWR-Vの決定的な違い【試乗記】
ホンダ・ヴェゼルが、商品力を大幅に高めた。具体的には内外装デザインの一部リファインと静粛性の向上、ハイブリッド・モデルのエネルギーマネージメントの制御見直しがポイントで、販売主力のe:HEVハイブリッドはEV走行モードの拡大を図った。

BYD・シール、1000台限定の「お買い得価格」にビックリ!高コスパな走りの実力に拍手【試乗記】
世界最大のBEVメーカーであるBYDは、約2年前に日本法人を設立。3台のBEVを日本市場に導入することを表明した。まずは2023年にCセグメントSUVのATTO 3(アットスリー)、少し遅れてBセグメント・コンパクトカーのDOLPHIN(ドルフィン)を発売。今年の5月までの約1年半で合計2277台を販売した。

MINIがデカくて何が悪い!広々カントリーマンの「少しだけ惜しい」ポイントとは?【試乗記】
新型MINIカントリーマンは従来のクロスオーバーの後継車。新型はモデルチェンジを機に世界統一名称に変更された。オフィシャルサイトでも「大きなコンパクトSUV」と表現するなど、MINIの一員ながら、大きいことを積極的にアピールしている。実車と対面すると、大きさに驚く。

BMW・X2とX1の明確な違い「同じ個所を探すのが難しい」「乗れば誰もが実感できる」【試乗記】
試乗車は、いちはやく納車の始まったxDrive20i Mスポーツ。X2のベース車ともいえるX1は、2023-2024インポート・カー・オブ・ザイヤーに輝いた実力車。X2がどのように特徴づけられているのか興味深い。X1は上級機種をしのぐほどの車格感の持ち主。X2も兄貴分のX4に負けない存在感を発揮している。BMW・Xモデルらしい力強さとSAC(スポーツアクティビティクーペ)ならではスポーティさが凝縮したクーペフォルムは印象的だ。

ミニ・クーパーSE、10年ぶりのリニューアル「想像以上によくできたBEV」と言い切れるワケ【試乗記】
最新MINIのラインアップが、より楽しくなった。今回フィーチャーする3ドアハッチバックとこれまで日本ではクロスオーバーと呼ばれていたカントリーマン、それと新登場のエースマンでシリーズを構成する。エースマンは今年4月の北京モーターショーでワールドプレミアされたクロスオーバーBEV。2年前にコンセプトカーが発表されたモデルの市販版だ。トレンドからすると売れ筋になるのは必至。実用性の高いスタイリッシュなボディは人気者になる資格十分だ。

新型ホンダ・フリードはどう進化?思わず笑顔になる「ちょうどいい」魅力とは【試乗記】
満を持して登場した3代目はユーザーを“笑顔”にするマルチユースモデル。シンプル&ナチュラル志向のAIRと、アクティブスタイルのCROSSTARを用意し、AIRは全車3列シート構成。CROSSTARは2列と3列シートが選べる。パワーユニットはホンダ主力の最新e:HEVハイブリッドと1.5Lガソリン。ともに高効率設計により爽快な走りを計算。駆動方式はFFと4WDだ。新型は、日常を輝かせる+αを大切にしたフレンドリーモデル、魅力的である。

フェラーリ・12 Cilindri、直球ど真ん中“12気筒”の名にふさわしい「選ばれし者」のためのスペシャルモデル
フェラーリのフラッグシップ、“12 Cilindri”が登場した。車名は「12気筒」を意味し「ドーディッチ・チリンドリ」と読む。フェラーリにとって12気筒は特別な存在。1948年に誕生した最初の生産車、166以来の伝統を誇る。かつては「12気筒以外はフェラーリの名を冠さなかった」ほどだ。最新モデルのV12気筒はF140HD型6.5L・DOHC32V。830ps/9250rpm、678Nm/7250rpmを誇り、トップスピードは340km/h。まさに選ばれし者のためのスペシャルモデルである。

日産ノートX FOURが「小さな高級車」に化けるために必要な条件とは?【試乗記】
日産ノートがマイナーチェンジした。ノートは“2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤー”に輝いた実力車。今回の改良は、内外装がメイン。メカニズムは基本的に従来と共通だ。試乗車は、電動4輪駆動のX FOURグレードである。
