CAR and DRIVER
新型アウトランダーとトライトン「そりゃ人気出るわ」と思える三菱の本気【試乗記】
昨年日本での発売を果たしたピックアップトラックのトライトンと2021年の登場から早くもマイナーチェンジを行ったアウトランダーPHEV。この2つのモデルにはどんな個性があるのか。かつてRVブームのど真ん中にいたMITSUBISHIが本気になった今、その実力と魅力に迫ってみる。

これで「商用車ベース」ってウソだろ…フィアット・ドブロの快適すぎる乗り心地【試乗記】
フィアットのミニバン、ドブロがマイナーチェンジを実施した。変更内容は内外装のブラッシュアップやインフォテインメントシステムの刷新、アダプティブクルーズコントロールにミリ波レーダーを追加するなど多岐にわたる。

フォルクスワーゲン「ティグアン」と、弟分「T-Cross」「T-Rock」の明確な違い【試乗記】
従来の魅力を余すところなく継承しながら、すべてが新しい。7年ぶりにモデルチェンジした3世代目となる新型ティグアンが、いよいよ日本に上陸した。日本では弟分のT-CrossやT-Rockのほうがポピュラーだが、ティグアンは2019年以降、グローバルでVWのベストセラーに君臨する主力モデルである。2007年に初代が登場して以来、760万台を超える販売を達成したというからたいしたものだ。

ホンダ「CR-V e:FCEV」とトヨタ「MIRAI」の決定的な違い【試乗記】
ホンダは1980年代後半にいちはやく燃料電池(フューエルセル=FC)の基礎研究をスタートさせた歴史を持つ。一貫して技術向上にいそしみ、すでに何世代かのFCEVを世に送り出してきた。前作に当たるクラリティ・フューエルセルの販売終了から2年半が経過。最新作のCR-V e:FCEVは、通常のBEVのように外部から充電できるように進化したのが最大のポイントだ。

「やっぱりそうだった…」三菱アウトランダー、乗って感じた第一印象【試乗記】
各部が改良された最新のアウトランダーPHEVを公道でドライブする機会を待っていた。試乗車は、装備が充実した新設定の最上級グレード、Pエグゼクティブパッケージだ。アウトランダーはこれまでも完成度が高かった。変える必要があるのだろうかとさえ思っていた。ところが、ひと足早くサーキットで新型プロトに乗って驚いた。想像以上に大きく進化し、よくなっていたからだ。公道でも素晴らしい走りが味わえるに違いないと期待していたら、やっぱりそうだったというのが第一印象である。

日産ノート・オーラ「オーテックス・スポーツスペック」明らかに実力が違う!胸のすくダッシュを満喫【試乗記】
こだわりのコンパクトプレミアム、ノート・オーラ・オーテックに、爽快なドライビングフィールを追求した“スポーツスペック”が加わった。オーテックは“Premium Sporty”をキーワードに内外装をスペシャルな味わいに仕上げた個性派シリーズである。

ベントレー・コンチネンタルGTCスピード、憧れのクルマに感じた「たった1つの不満」【試乗記】
ジャパンプレミアされた新型ベントレー・コンチネンタルGT&GTCスピードのステアリングを握った。これまでおよそ20年間このクルマに憧れてきた身としてはかなり興味深い瞬間だ。長年コンチネンタルGTに触れ、あらゆるメディアやイベントでその魅力を説いてきたことからも、進化の度合いは身をもって感じたいところである。

マツダCX-80「CX-60のガッカリ反省点」を全部ツブした劇的な進化とは【試乗記】
マツダのフラッグシップSUVとなるCX-80を公道でドライブした。先発のCX-60では、“新しいことにトライするのは難しい”ということを痛感した。CX-80は、その3列シート版である。事前に開発責任者の柴田氏から、「CX-80は“圧倒的な運転体験と、上質で心豊かな移動体験の両立”をテーマに、CX-60での反省を踏まえ、本来あるべき姿を追求した」と聞いていた。新型CX-80は具体的にどう仕上がったのかに期待しつつ、徳島へと飛んだ。

ボルボ「EX-90」と従来モデルの決定的な違い【試乗記】
EX-90は、ボルボの新しいフラッグシップSUVであると同時に、電動化を積極的に推し進める同社の方向性を象徴するモデルである。それはエクステリアデザインにも端的に表れている。

コスパえぐいて!スズキ・フロンクス、さすがのお値段と「これ以上ない」充実の装備【試乗記】
内外装の作り込みや装備の充実ぶりを見るにつけ、さらに最近の情勢を考えると、それなりの高価格になりそうな気がしていたのだが、プライスタグは200万円台中盤にとどまった。さすがは“良品廉価”にこだわるスズキである。これでテストコースで感じた美点が公道でも感じられればいうことなしだ。スタイリングは個性的である。既存のスズキ車との関連性はなく、他の何かにも似ていない。

フォルクスワーゲン・T-Crossはなぜ売れるのか?「そりゃそうだ」と思える納得の理由【試乗記】
VWのSUV、T-Crossがリフレッシュした。T-Crossは2019年に欧州デビュー。わずか5年で世界累計販売台数が120万台を突破した人気モデルである。日本でも2020~2022年の3年連続で輸入SUV販売トップの座を獲得、2023年は、兄貴分のVW T-Rockに1位の座を譲ったものの2位を堅持し、相変わらずの好調ぶりをキープしている。人気の要因をインポーターは、デザイン/価格/コンパクトサイズと分析。マイナーチェンジで、それらの魅力を一段と鮮明にしている。

フィアット・600eと500eの歴然の違い「500eに手を出せなかった人」にも本気でオススメできるワケ
フィアット・ブランドとして約1年半ぶりのニューモデル、600e(セイチェント・イー)がデビューした。位置づけは従来の500Xの後継車というイメージだ。内容的には並行して開発されたジープ・アベンジャーとの共通性が高く、現在のラインアップはBEVの最上位グレードのみ。価格は585万円とアベンジャー比で5万円高い。日本でも知名度の高い500に対し、600はあまり馴染みがない気がする。だが海外ではメジャーな存在である。

「ジープなのに四駆じゃないの?」アベンジャー初のBEV、乗ってわかった「思った以上の反応」【試乗記】
ジープ・アベンジャーはブランド初のBEVとして登場した。これまで“4×e”というネーミングでPHEVをレネゲードやラングラーにラインアップしてきたが、それとは違うカテゴリーとなる。しかも、モーターはフロントアクスルにだけ装着されるシングルタイプ、駆動方式はFWDとなる。よって、リアに付くエンブレムは“4×e”ではなく、“e”のみ。「ジープなのにヨンクじゃないの?」と思われる方もいるだろう。

SUBARU・クロストレックS:HEV、ストロングHVとe-BOXERを乗り比べてわかったこと【試乗記】
期待のSUBARUストロングHVが、いよいよ登場した。第1弾は、一部改良してまもないクロストレックにラインアップ。ストロングHVは、プレミアムS:HEVとプレミアムS:HEV EXの2グレード構成で、価格は従来のマイルドHVのリミテッド比で約35万円高、アイサイトXやナビなどを標準で装備するEXはさらに20万円ほど高くなる。

三菱・アウトランダーPHEV、完成度大幅アップで「なるほど!」の連続【試乗記】
まもなく登場から3年を迎える現行アウトランダーPHEVの評判は上々。輸入SUVを愛用してきた“クルマにうるさい”ユーザー層からも、三菱車としてかつてないほど目が向けられているという。今回の改良には彼らの声も大いに反映されている。進化ポイントは多岐にわたる。走りにおいては、大容量化と高出力化を図った新開発の駆動用バッテリーを採用した。これによりEV航続距離が大幅に伸長し、ついに100kmの大台を超えた。

え、こんなに?ホンダ「N-VAN e:」乗ってビックリ、可愛いだけじゃない性能とは【試乗記】
ホンダの新たな国内BEV戦略の担い手、N-VAN e:の販売がスタートした。N-VAN e:は、さまざまな商用ニーズに応えるだけでなく、ホビーカーとしても優れた適性を持つマルチモデル。「e:CONTAINER=移動蓄電コンテナ」をコンセプトに掲げ、環境に優しい/どこでも給電/自在に使えるを徹底的に追求した。

ダイハツ・タント「ファンクロス」と「通常タント」の明確な違い【試乗記】
ファンクロスは、Kスーパーハイトワゴンの先駆となったタフトの個性派。アウトドアテーストを高めたアクティブモデルである。外観は、専用フロントグリルと前後バンパー、ルーフレールで力強い印象を強調。内装は撥水加工シートやラゲッジルームランプ/USBソケットで利便性を高めている。

「走る宝石」「神がかってる」パガーニ・ウトピア、数億円のハイパーカーの実力は?【試乗記】
パガーニ・ウトピア(=ユートピア)は、“創造主”ホレーシオ・パガーニの情熱が結実した世界最高峰のイタリアンドリームカーである。ゾンダ、ウアイラに続く第3世代のロードカーとなるウトピアのコンセプトは「シンプル+ライトウェイト+ドライビングファン」。最先端のカーボンファイバーテクノロジーが投入され、完全新設計のシャシー&ストラクチャーを採用。リアミッドにメルセデスAMGが、パガーニのためだけに開発・生産する6LのV12ツインターボ(864hp/1100Nm)を搭載する。車重は1280kg。まさに“走る宝石”という表現が似合う1台である。

スズキ・スペーシアギア開発陣が「ライバルに負けません」と胸を張る自信ポイント【試乗記】
販売好調のスズキ・スペーシアに標準/カスタムに続く第3の個性、ギアが登場した。新型スペーシア・ギアは、「10マイル・アドベンチャー」(10マイル=約16kmはKカーの一日平均走行距離)をキーワードに、アウトドアライフに欠かせないアクティブKハイトワゴンを目指して開発。チャームポイントは、“武骨かわいい”を継承したデザインと、多彩なユーティリティ、そしてスズキらしい絶妙な遊びゴコロだ。

「Gクラス所有者の95%はオフロードを走らない」それでもメルセデスAMG・G63が「走破性」にこだわるワケ【試乗記】
フランスで開催された最新Gクラスの試乗会には、一般道に加えて特設のグラベルコースが用意されていた。Gクラスのオフロード走破性を存分に試してほしいというメルセデス側の気概が伝わってくる。一方で、Gクラス・オーナーのどれほどが、オフロード走行を楽しんでいるのだろうかと疑問に思った。メルセデスのリサーチによると、オーナーの約95%は、所有期間中に一度もオフロードを走らないそうだ。
