森上教育研究所
【中学受験への道】第110回
東京「私立中学」志願者数ランキング、3位広尾学園、2位東京都市大付、1位は?
東京にある私立中の「のべ志願者数」ランキングをお届けする。複数の入試がある学校はその合計値を使用したことから“のべ”とした。併願先としての人気も考えると、出願者数ベースで見た方が参考になりそうだからだ。のべの実受験者数と比べながら、東京の人気校について考えてみたい。

第20回
女の子が幸せになる「学校の育て方」
学校の経営改革は、責任者に想像以上の負荷をもたらす。祖父も父も母も、そして漆紫穂子さん自身も40代、50代でがんを患っている。そんな中で2021年には理事長職を継承した。4年先の創立100周年に向けて、品川女子学院を今後どう育てていくのか。女の子が幸せになるための学校の未来像を描き始めている。

第19回
社会で活躍する女性の共通点、「品川女子学院」理事長が語る
28歳の時に勤務先の私立校を辞して、生き残りを懸けた改革に動きだした父母の経営する学校に戻った漆紫穂子さん。校名変更後、品川女子学院の名を一躍とどろかせたのが2003年から始まった「28project」だった。失敗を恐れず、チームで問題を解決していくという学校の流儀の根底にあるものは、女子が社会で活躍するための実践的な力を身に付けてほしいという思いである。

第18回
経営危機からよみがえった「品川女子学院」、人を動かす4つの法則とは
前身となる荏原女子技芸伝習所は、関東大震災の復興が進む中、1925年に漆雅子によって設立された。衆議院議員も務めた当時の品川町長(漆昌巌)の娘であり、現理事長(4代目)である漆紫穂子さんの曽祖母にあたる。生まれ育ったわが家のような学校が経営危機に直面した時、現場に飛び込んでからはや30年余り。女の子が自立して幸せに生きるために、学校は何をしたらいいのか。

【中学受験への道】第108回
「中高一貫校」の生き残り策は“共学化と完全一貫化”にあり【中学受験2022】
いまに始まったことではないが、中高一貫校が生徒募集も含めた現状打開策を考える上で、打ち出す手はいくつかある。代表的なものとしては、校舎の新築、制服のモデルチェンジ、そして別学校の共学化がある。これらに加えて、高校からの生徒募集を停止して完全一貫化することにより、カリキュラム編成も含めた中高一貫校の強みをさらに生かすという手もある。2022年以降の入試でどのような動きが首都圏の中高一貫校で予定されているのか見ていこう。

【中学受験への道】第107回
【中学受験(東京・神奈川)】初日の受験者数の多い学校ランキング、3位早稲田、2位麻布、1位は?
東京と神奈川の中学入試解禁日は、曜日を問わず例年2月1日である。この日、4万人を超える受験生がいずれかの学校で入試に臨んでいる。その多くは第一志望校であり、難関校はこの日一回限りの入試となることもある。本当に人気のある学校はどこなのか、今回は東京・神奈川解禁初日の受験者数ランキングを見てみたい。

【中学受験への道】第106回
首都圏「私立中高一貫校」のICT教育の現状、全121校をリサーチ
英語など語学力も含む「国際教育」と並んで保護者の関心が高いのがデータサイエンスをはじめとしたICT関連の能力を身に付けるための「情報教育」である。首都圏私立中高一貫校121校から寄せられたアンケート結果も交えながら、中高一貫教育のメリットを生かしたカリキュラムがあるのかなど、志望校選びのチェックポイントを見ていこう。

【中学受験への道】第105回
首都圏「私立中高一貫校」の国際教育は、コロナ禍でどうなったのか
「国際教育」をセールスポイントにしている私立中高一貫校は多い。特に英語好き女子には魅力的に映る。研修旅行や短期留学といった海外体験はその中核的なイベントとなるのだが、新型コロナ禍で海外渡航が不可能となり、想定通り実施できない事態に陥っている。いま、国際教育はどうなっているのか。首都圏121校から寄せられたアンケート結果なども参考に、その現状を見ていこう。

【中学受験への道】第104回
4月模試から見る首都圏「中学受験2022」激化の予感
ここ数年間、首都圏の中学受験者数は増加が続いている。この4月に実施された四つの模試の実施状況を見ても、2022年の首都圏中学入試は2021年よりも参加者が増加、より厳しい競争になりそうだ。

【中学受験への道】第103回
首都圏「中学受験2021」、偏差値が上昇した入試
中学受験を控えた小6生は4月から12月まで模擬試験を受け、自分の学力を測定する。首都圏では4つの大手模試があり、その受験者数は中学入試の動向を判断する材料となる。新型コロナウイルス禍に翻弄された2021年入試では偏差値の変動も激しかった。2020年と比較して、偏差値が上昇した入試について見ていこう。

第17回
教育困難校を3年で変革、この経験が都立「小石川」、私立「成城」躍進の礎に
中高一貫校にはそれに合った仕組みづくりが必要となる。教頭や校長として、都立と私立、双方の学校のマネジメント改革を成し遂げた栗原卯田子氏の教育者としての原点はどこにあったのか。都立高校での経験を振り返りながら見ていこう。

第16回
伝統男子校「成城」をよみがえらせた女性校長の、“うたこ流”マネジメント術とは
学校は校長で変わる。そのことを実感させるのが、公立と私立、3つの学校で校長を務めた栗原卯田子氏の軌跡である。新型コロナ禍と少子化の進行で、学校経営も厳しさを増しているいま、生徒が生き生きと輝く学校づくりをどのように進めたらいいのか、その経験から学ぶことは少なくないだろう。

【中学受験への道】第102回
3度目の緊急事態宣言発出!中学受験生のいる家庭で今やるべきこと
1年間延期された五輪大会の開催予定時期である今夏に向けて、新型コロナウイルス感染者数の増加が懸念されている。大阪を中心に猛威を振るう変異株は全国的に広がる動きを見せており、東京を中心とした首都圏でも同様の事態に今後見舞われることになりそうだ。2022年入試も新型コロナ禍の下で取り組むことになる受験生のいる家庭は、今後どのように対処していったらいいのだろうか。

第15回
東京女子御三家「桜蔭」が、創立100周年に向けて取り組むこと
女子進学校に共通する悩みは、学校におカネがないことだろう。男子進学校であれば、企業経営者となった卒業生が法人名義で寄付してくれることも期待できるが、女子校では1億円を集めるのにも苦労する。創立100周年を前にして、桜蔭では東館の建替えが始まろうとしている。

第14回
東京女子御三家「桜蔭」の東大合格者数が増えた理由
日本の女子中高一貫校の中でも、突出した位置にいるのが桜蔭だろう。かつては「桜のカーテン」といわれるほどその内情はメディアには語られず、OGの口から漏れる断片をつなぎ合わせて推測するしかすべはなかった。来る創立100周年に向け、東館建替も始まる。東京大学に日本一進学する女子校に、森上展安・森上教育研究所代表が初めて足を踏み入れた。

【中学受験への道】第99回
元学長が付属中高校長に!新校長人事で見る首都圏「中高一貫校」の将来
新型コロナの感染再拡大が懸念される中、新年度が始まった。1年前の今頃は各校とも休校期間中の学びの確保に四苦八苦していたが、今では対面授業とのハイブリッド化で学校の特徴が示せるまでに進化を遂げている。年度初めは人事の季節でもある。この新しい時代のかじ取りを託された新校長を順次ご紹介していこう。

第13回
私立中高一貫校に負けない「都立高校」のマネジメント改革
公立高校の教員は、定期的に異動を繰り返す。トップクラスの進学校に行く場合もあれば、教育困難校に赴任することもある。キャリアパスの上では、時に離島の高校の教壇にも立つ。都立日比谷高校校長になるまでに、現場での経験を通して教育力を培ってきた武内彰氏の原点はどこにあるのか。同時に、日比谷高校を例として公立高校の教育力についても考えてみよう。

第12回
都立「日比谷高校」はなぜここまで復活できたのか
都立の名門である日比谷高校校長に在任9年。2021年入試でも東京大学合格実績は全国の公立高校トップで、さらに合格者数を積み増した。なぜ躍進を続けているのか。そこには武内彰校長の粘り強い校内マネジメント改革への取り組みがあった。高校の3年間で私立中校一貫校に匹敵する教育力を発揮している理由に、森上展安・森上教育研究所代表が迫る。

第11回
聖光学院校長が語る、神奈川県の私学が協働する理由
聖光学院中学校・高等学校の工藤誠一校長は、神奈川県私立中学校高等学校協会の理事長も務めている。私立校同士はライバルでもあるが、互いに協同すべきところはネットワークを組みながら進んでいこうと、「個の独立、群の創造」を説いている。

第10回
聖光学院が担う今後の役割と「2つの懸念」
聖光学院はこれまでユニークな人材を世に送り出してきた。生徒を育むために不可欠の要素とは何か。経営的な視点も交えながら、工藤誠一校長が私学の果たす役割について語る。
