
2020.5.26
コロナショックで日本の失業率は6%突破、戦後最悪シナリオの中身
米国と比べて日本では、失業率が2桁まで上昇することは考えにくい。だがこのコロナショック下では、戦後最悪の6%台まで失業率が上昇する可能性がある。「隠れ失業者」も含めると11%を超えるシナリオさえ現実味を帯びて来るのだ。
野村総合研究所 エグゼクティブ・エコノミスト
きうち・たかひで/1987年に野村総合研究所に入社後、経済研究部・日本経済調査室(東京)に配属され、それ以降、エコノミストとして職歴を重ねた。1990年に野村総合研究所ドイツ(フランクフルト)、1996年には野村総合研究所アメリカ(ニューヨーク)で欧米の経済分析を担当。2004年に野村證券に転籍し、2007年に経済調査部長兼チーフエコノミストとして、グローバルリサーチ体制下で日本経済予測を担当。2012年に内閣の任命により、日本銀行の最高意思決定機関である政策委員会の審議委員に就任し、金融政策及びその他の業務を5年間担った。2017年7月より現職。著書に『異次元緩和の真実』(日本経済新聞出版社)、『金融政策の全論点』(東洋経済新報社)、『決定版 銀行デジタル革命』(東洋経済新報社)、『トランプ貿易戦争』(日本経済新聞出版社)、『世界経済、最後の審判 破綻にどう備えるか』(毎日新聞出版)、『プラットフォーム経済圏 GAFA vs. 世界』(日経BP)(2019年5月27日発売)がある。
2020.5.26
米国と比べて日本では、失業率が2桁まで上昇することは考えにくい。だがこのコロナショック下では、戦後最悪の6%台まで失業率が上昇する可能性がある。「隠れ失業者」も含めると11%を超えるシナリオさえ現実味を帯びて来るのだ。
2020.4.27
株式市場は以前よりも安定を取り戻したように見えるが、これで金融市場の危機が去ったと考えるのは楽観的過ぎる。金融危機はいつも違った顔で現れる。だから、危機を防ぐことは難しい。コロナ金融危機はどんな顔で現れるだろうか。
2020.3.18
金融市場の不安定化する中で各国中央銀行は金融危機回避で危機対応モードを強め、金融政策の中心は金利から再び「量」に戻し始めた。FRBは社債買い取りを視野に入れ、日銀は再び長期国債買い入れ増に向かう可能性がある。
2020.2.27
中国が発行を準備するデジタル人民元は、米国の通貨・金融分野での覇権に風穴を開けることを狙ったものだ。中国にとって人民元の国際化は、国の威信をかけた目標にとどまらず、まさに死活問題でもある。背景にはどんな事情があるのか。
2020.1.27
2020年の日本銀行の金融政策運営には、財政政策との適切な関係維持やマイナス金利の解除など、いくつかの大きな課題がある。しかし課題克服のためには、政策が為替に過度に左右される現在の体質から、抜け出さなければいけない。
2019.12.26
2020年には、米FRBは金融政策を維持する可能性が高い。金融緩和へとにわかに転じた2019年と比べ、2021年は平穏な1年となるかもしれない。しかし、FRBにはなお課題が山積している。これから本気で向き合うべき課題とは何か。
2019.11.28
米中の貿易協議は部分合意に向けて進んでいるが、それで両国間の対立が解消に向かうわけではない。今後中国は経済成長を維持するために、独自の経済圏を構築していく可能性がある。場合によっては、東西冷戦の時代が再び訪れかねない。
2019.10.25
米トランプ政権下で、ドルの基軸通貨体制の問題点が際立ってきた。その背景には、フェイスブックが発表した新デジタル通貨・リブラ計画への対抗という側面もある。これから主要通貨は未知の覇権争いに突入する可能性がある。
2019.9.30
10月1日の消費税率引き上げが、いよいよ目前に迫ってきた。国内経済の先行きに不安が広がる可能性もあるなか、政府がとるべき対策は財政拡大や金融緩和ではなかろう。真に必要となる経済政策とは、どんなものだろうか。
2019.8.28
FRBに対するトランプ大統領の激しい攻撃は、収まる兆しが見られない。しかし、それに対する米国民の批判の声は聞こえてこない。それはなぜか。国民がFRBの独立の重要性を十分に理解しているならば、トランプのこうした姿勢を強く批判するはずだ。
2019.7.25
米フェイスブックが公表した新しいデジタル通貨「リブラ」(Libra)計画について、G7財務相・中央銀行総裁会議では、「最大限の規制が必要」との意見で各国が一致した。背景には、金融システム不安化への懸念がある。果たしてリブラのリスクと意義…
2019.6.25
FRBが7月にも利下げに動くとの観測が強まるなか、日本銀行もそれに続くのではないかとの見方が出ている。日銀が追加緩和を行うとすれば、残された手段とは何だろうか。2016年に示された4つの追加緩和の選択肢を、もう一度検証しよう。
2019.5.24
合意間近とされていた米中貿易協議は、5月上旬に一転、決裂状態へと陥った。米中貿易戦争の激化は、中国が新興国の盟主として、独自の経済圏を徐々に形作っていく流れを後押しするかもしれない。日本はどう対処すべきだろうか。
アクセスランキング
「進次郎、やるじゃん!」と素直に喜べない人は知らない…「5kg2000円の備蓄米」で米価が下がるワケ
え、なんで?2000円備蓄米に秒で飛びついた「意外な企業」の名前
残念ですが、国産車では足元にも及びません…BYDの「軽EV」と国産首位・日産サクラの圧倒的な性能差〈再配信〉
退職代行を使う人はどこに行っても通用しない?→ひろゆきの答えがド正論すぎて、ぐうの音もでなかった
「子どもをナメたようなふざけた詞だ」77歳のエッセイストが一刀両断した、有名な童謡とは?
退職代行を使う人はどこに行っても通用しない?→ひろゆきの答えがド正論すぎて、ぐうの音もでなかった
テレビと布団を見れば即バレ!老後の一人暮らしで「幸せな人」と「寂しい人」の決定的な違い〈再配信〉
残念ですが、国産車では足元にも及びません…BYDの「軽EV」と国産首位・日産サクラの圧倒的な性能差〈再配信〉
「300÷0.5」を一瞬で暗算、「数字に強い人」が頭の中でやっていることとは?〈再配信〉
ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便、24年度の宅配便個数で「独り負け」だった企業とその要因は?
退職代行を使う人はどこに行っても通用しない?→ひろゆきの答えがド正論すぎて、ぐうの音もでなかった
残念ですが、小泉進次郎大臣でも米価は下げられません…「5kg2000円」の備蓄米がもたらす「悪夢のシナリオ」
ハッピーセット「ちいかわ」転売問題、経営のプロが考えた「転売対策」がド正論すぎてファン激怒
「お金がない」の語尾につけるだけで心が軽くなる魔法の言葉…102歳のおばあちゃんの知恵袋〈再配信〉
テレビと布団を見れば即バレ!老後の一人暮らしで「幸せな人」と「寂しい人」の決定的な違い〈再配信〉
「こんな新型RAV4、誰が想像した?」ライバルのSUBARU「新型フォレスター」試乗で見えた“明確な違い”
日本薬科大学など4大学で「薬学生募集停止」リスクを指摘!別理由であの東京薬科大学も!?
【稼げるエスカレーター校ランキング】7位法政大学、4位青山学院…MARCHを上回る黒字経営のトップ3は“非東京”
【財閥系化学3社対決】三井化学が3期連続で利益未達でも三菱ケミ・住友より市場評価が高い理由、PBR1倍超えに欠かせない「もう一段のリストラ」とは?
日本郵船・商船三井・川崎汽船の合弁「日の丸コンテナ船」ONEが2030年までに5.2兆円を投資する理由、海運ビジネス“永遠の課題”克服なるか?