2020.3.18 各国の中銀が危機対応モードで量的緩和に回帰、「次の一手」は何か 金融市場の不安定化する中で各国中央銀行は金融危機回避で危機対応モードを強め、金融政策の中心は金利から再び「量」に戻し始めた。FRBは社債買い取りを視野に入れ、日銀は再び長期国債買い入れ増に向かう可能性がある。
2020.2.27 デジタル人民元が米国の金融覇権に風穴を開ける理由 中国が発行を準備するデジタル人民元は、米国の通貨・金融分野での覇権に風穴を開けることを狙ったものだ。中国にとって人民元の国際化は、国の威信をかけた目標にとどまらず、まさに死活問題でもある。背景にはどんな事情があるのか。
2020.1.27 日銀が金融政策を見直すには「円高恐怖症」の克服が必要な理由 2020年の日本銀行の金融政策運営には、財政政策との適切な関係維持やマイナス金利の解除など、いくつかの大きな課題がある。しかし課題克服のためには、政策が為替に過度に左右される現在の体質から、抜け出さなければいけない。
2019.12.26 2020年、米FRBが本気で向き合うべき「3つの課題」とは 2020年には、米FRBは金融政策を維持する可能性が高い。金融緩和へとにわかに転じた2019年と比べ、2021年は平穏な1年となるかもしれない。しかし、FRBにはなお課題が山積している。これから本気で向き合うべき課題とは何か。
2019.11.28 米中覇権争いで東西分裂再び?「中国大経済圏」出現の現実味 米中の貿易協議は部分合意に向けて進んでいるが、それで両国間の対立が解消に向かうわけではない。今後中国は経済成長を維持するために、独自の経済圏を構築していく可能性がある。場合によっては、東西冷戦の時代が再び訪れかねない。
2019.10.25 トランプ為替介入リスクで揺らぐドル信任、未知の通貨覇権争いへ突入か 米トランプ政権下で、ドルの基軸通貨体制の問題点が際立ってきた。その背景には、フェイスブックが発表した新デジタル通貨・リブラ計画への対抗という側面もある。これから主要通貨は未知の覇権争いに突入する可能性がある。
2019.9.30 消費増税後に、財政拡大や金融緩和を頼らない「真に必要な経済政策」 10月1日の消費税率引き上げが、いよいよ目前に迫ってきた。国内経済の先行きに不安が広がる可能性もあるなか、政府がとるべき対策は財政拡大や金融緩和ではなかろう。真に必要となる経済政策とは、どんなものだろうか。
2019.8.28 トランプのFRB攻撃に、米国民はなぜ批判の声を上げないのか FRBに対するトランプ大統領の激しい攻撃は、収まる兆しが見られない。しかし、それに対する米国民の批判の声は聞こえてこない。それはなぜか。国民がFRBの独立の重要性を十分に理解しているならば、トランプのこうした姿勢を強く批判するはずだ。
2019.7.25 「リブラ」はグローバル通貨になれるか?問われるリスクと真の意義 米フェイスブックが公表した新しいデジタル通貨「リブラ」(Libra)計画について、G7財務相・中央銀行総裁会議では、「最大限の規制が必要」との意見で各国が一致した。背景には、金融システム不安化への懸念がある。果たしてリブラのリスクと意義…
2019.6.25 日銀に残された追加緩和策とは何か FRBが7月にも利下げに動くとの観測が強まるなか、日本銀行もそれに続くのではないかとの見方が出ている。日銀が追加緩和を行うとすれば、残された手段とは何だろうか。2016年に示された4つの追加緩和の選択肢を、もう一度検証しよう。
2019.5.24 米中貿易戦争で世界は分裂、日本はどう対処すべきか 合意間近とされていた米中貿易協議は、5月上旬に一転、決裂状態へと陥った。米中貿易戦争の激化は、中国が新興国の盟主として、独自の経済圏を徐々に形作っていく流れを後押しするかもしれない。日本はどう対処すべきだろうか。