2024.11.11 中期経営計画のハードル上昇!"絵に描いた餅"にせず現場を動かす「4つ」のポイントとは 東京証券取引所(東証)が「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」の要請を公表して以降、上場企業に求められる中期経営計画のハードルが上昇している。現役コンサルタントであり証券アナリストでもある筆者が、中期経営計画の実行フ…
2024.8.27 人的資本の投資リターンは「見える化」できるか?悩める人事部に光明をもたらす計測手法とは 人的資本の投資リターンを測る明確な指標は存在しない。強いて挙げれば、人的資本ROI(Return On Investment)がそれに準じるかもしれないが、粒度が粗く「結果」に過ぎない感が否めない。企業価値向上に向けたサステナビリティ経営を支援するコン…
2023.11.22 ハードディスカウントストアの著しい成長が映し出す、高齢者と若者の「深刻な格差」 低価格を強みとするハードディスカウントストア(HDS)が世界の食品流通業界で躍進している。HDSの特徴は、徹底したコスト合理化のほか、プライベートブランド(PB)商品の充実などがあるが、これらの手法は決して目新しいものではない。小売業界の…
2023.4.4 ESG経営で「シナリオ分析と財務試算」が避けて通れない理由 上場企業の「脱炭素」の取り組みは、長期的な戦略課題としても、株主との建設的対話の論題としても、ESG経営の最重要テーマである。脱炭素に向けた情報開示の最終ゴールとも言うべき「(気候変動の)財務インパクト試算」について、TCFD(気候関連…
2023.2.21 ESG経営で株価は上がるのか? ESG経営が叫ばれる中、多くの企業経営者が抱く疑問は、サステナビリティ(ESG)を推進すると本当に会社の株価は上がるのかということだ。実は、中長期視点ではおそらくそうだが、1年以内などの短期間では何とも言えない。その理由と、ESG経営の本来…
2022.7.25 新経済指標「グリーンGDP」がもたらす、対岸の火事ではない企業会計へのインパクト 岸田政権は近く、経済財政運営の指針(骨太方針)の中で、従来のGDP(国内総生産)を補完する新しい経済指標として、「グリーンGDP」を採用する方針だ。今後は、グリーンGDPや国民1人当たりグリーンGDPといった新たな経済指標の導入で、省エネ技術…
2022.2.15 ドン・キホーテ、国内は不調も32期連続増収増益を果たした「アジア戦略」の巧妙さ 大型ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスが、2021年6月期に創業以来32期連続の増収増益を果たした。実はその牽引役は、「驚安の殿堂」である国内のドンキではなくアジア地域…
2021.3.16 企業の「ESG戦略」が株価押し上げの切り札になり始めたメカニズム ESG投資を運用方針とするESG投信は、自由競争を是とするグローバル資本主義への反動に加えて、負の外部経済による環境や生態系の破壊、貧富の格差拡大といった社会課題への関心の高まりを背景に、世界中で増加傾向にある。流通・小売業を中心に長年…