宮澤優里
いわゆる「Z世代」に当たる今年の新入社員。上司や先輩が励ますつもりで声を掛けたら、新人からなぜか反感を買ってしまった。マネジメントが難しい……といった声を聞きます。良かれと思った声掛けが逆効果、という事態はなぜ起きてしまうのでしょうか? マネジメントする際は、上司はまずは「関係構築」、そして長期的には「共感創造」の2つのステップを押さえることが重要になります。前回の記事で解説した「関係構築」に続き、今回は「共感創造」について解説していきます。

前回、「就活生35万人のデータで明かす『今どき新入社員』の特徴と育て方、人事コンサルが解説」でお伝えしたとおり、いわゆる「Z世代」に当たる最近の新入社員の価値観と、その上司に当たる管理職世代の価値観には大きなギャップが存在します。その際に、「最近の若者はどうして……」と嘆くのではなく、このギャップを「前提の違い」として受け止めたうえでマネジメントしていくことが重要です。今回は、新入社員をマネジメントする際に押さえておきたい2つのステップについて解説します。

新入社員が現場に配属されてしばらく経過し、マネジメントにも慣れてきた頃ではないでしょうか。配属直後の新入社員はやる気に満ちあふれていて、キラキラ輝いている……そう見えているのは上司のほうだけで、実際には、モチベーションが低下している新入社員もいるようです。最初の数カ月の接し方によって、新入社員のその後は大きく変わってきます。10年以上にわたって人材育成に携わる現役コンサルタントが、35万人の就活生のデータから導き出した「新入社員との関係づくりの極意」をお伝えします。
