【12月の株主優待の内容&利回りを調査(2023年版)】
キリンHDやライオン、マクドナルドなどの人気優待の
ほか、高利回りの新設「QUOカード」優待にも注目！

◆1月～12月までのお得な株主優待の内容はココでチェック！◆

2022年12月に権利が確定する株主優待の中から
注目すべきお得な銘柄＆株主優待内容を徹底調査！

　12月は全部で約180銘柄の株主優待があり、1年の中で3番目に多い。アサヒグループホールディングス（2502）やライオン（4912）のように自社商品詰め合わせがもらえる銘柄や、ヒューリック（3003）などのカタログギフトがもらえる銘柄のほか、日本マクドナルドホールディングス（2702）やすかいらーくホールディングス（3197）といった、外食系の株主優待も豊富だ。

　さらに、今回から株主優待を拡充・変更してお得度が増した、カンロ（2216）やきちりホールディングス（3082）なども見逃せない！ 目当ての銘柄に加えて、全体相場の動向もしっかり確認しつつ、年内最後の株主優待ライフを満喫しよう！
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⇒｢2022年12月に権利が確定する株｣の配当利回りランキング！ 利回り6.6％の｢JT(日本たばこ産業)｣、利回り5.9％で増配予想の｢あおぞら銀行｣など、高配当50銘柄を紹介

実質優待拡充のカンロ、定番人気のキリンHDやライオンのほか、
カタログギフトのヒューリックなど注目の8銘柄をピックアップ！

　12月は、自社商品詰め合わせや複数の選択肢から好きなものを選べるカタログギフトタイプの株主優待が豊富だ。その中から、株主優待の内容はもちろん、利回り面でも注目できる8銘柄を紹介しよう。

■自社商品やカタログギフトがもらえる注目の8銘柄！
最低投資額	株主優待＋ 予想配当利回り	株主優待利回り	予想配当利回り	詳細情報
◆内外トランスライン（9384） 【確定月】12月
21万1400円	4.73%	0.71%	4.02%
【株主優待内容】100株で1500円相当、200株で2500円相当、4000株以上で5000円相当のカタログギフト
【備考】今回の株主優待品をすでに発表済み。100株の場合の選択肢は、新潟県コシヒカリ2kg、帝国ホテルカレーセット、バラエティ調味料ギフト、今治タオルセットなど全20アイテム
◆ヒューリック（3003）　【確定月】12月
34万1100円	4.57%	0.88%	3.69%
【株主優待内容】 300株以上で3000円相当のグルメカタログギフト
【備考】長期保有優遇制度があり、3年以上の継続保有で商品を2点選択可能
◆OATアグリオ（4979） 【確定月】12月
16万5300円	4.23%	1.51%	2.72%
【株主優待内容】 100株以上で、2500円相当の家庭園芸用肥料など4本セット
【備考】今回から株主優待制度を拡充。長期保有優遇制度があり、1年以上の継続保有で1000円分、3年以上で3000円分のQUOカードを追加。前回の優待内容は、ジャストワン液肥、OATアミノマスター422、ホスプラス、美咲（切り花ながもち液）の合計4本
◆ラオックスホールディングス（8202） 【確定月】12月
2万4600円	4.07%	4.07%	ー
【株主優待内容】 株主優待ポイントを、100株で1000ポイント、300株で2000ポイント、500株で3000ポイント、1000株以上で5000ポイント（1ポイント＝1円相当）
【備考】食品や日用品など、保有区分ごとに8品程度から選択可能
◆カンロ（2216） 【確定月】12月
10万5300円	3.80%	0.95%	2.85%
【株主優待内容】 100株で1000円相当、600株で2000円相当、1000株以上で3000円相当の自社商品セット（保有区分ごとに、カンロバラエティセット、ヒトツブカンロ満喫セットのどちらかを選択可）
【備考】今回から株主優待を実質拡充。区分ごとに、同等の金額を国連WFP協会に寄付することも可能
◆キリンホールディングス（2503） 【確定月】12月
21万5950円	3.47%	0.46%	3.01%
【株主優待内容】 100株で1000円相当、1000株以上で3000円相当の自社グループ商品など（複数から選択）
【備考】前回の100株優待の選択肢は、ビール詰め合わせ（4本）、清涼飲料詰め合わせ（7本）、キリンiMUSEプラズマ乳酸菌サプリメント1袋、キリンシティ食事券、「キリン飲酒運転根絶募金」への寄付の5種類
◆アサヒグループホールディングス（2502） 【確定月】12月
42万6000円	2.84%	0.23%	2.61%
【株主優待内容】 100株で1000円相当、500株で2000円相当、1000株以上で3000円相当の自社グループ商品など（複数から選択）
【備考】前回の100株優待の選択肢は、株主限定プレミアムビール、酒類商品詰め合わせ、清涼飲料水・食品詰め合わせ、環境保全活動または災害支援活動への寄付の4種類
◆ライオン（4912） 【確定月】12月
14万6300円	ー	ー	1.71%
【株主優待内容】 100株以上で、新製品を中心とした自社製品詰め合わせ
【備考】前回は、システマハグキプラスハミガキ、手指消毒剤のキレイキレイ薬用手指の消毒ジェル、柔軟剤のソフランプレミアム消臭ウルトラゼロなど全6品
※株主優待内容、最低投資額、利回りは11月17日終値時点

　まず注目したいのが、株式分割後も株主優待の内容を据え置いて、実質的に株主優待が拡充されている銘柄だ。その一つが、飴やグミなどでおなじみのカンロ（2216）。最低投資金額10万5300円（11月17日終値で計算、以下同）で、1000円相当の自社商品詰め合わせがもらえる。

　自社商品詰め合わせは、おすすめ商品が揃った「カンロバラエティセット」と、直営店「ヒトツブカンロ」の商品をピックアップした「ヒトツブカンロ満喫セット」の2種類から選べるのもうれしい。今期は創業110周年の記念配当も予定されていることもあり、配当＋株主優待利回りは3.80％と、かなり高めになっている。

　OATアグリオ（4979）も、株式分割後も株主優待の内容を据え置いていて、カンロ同様、実質拡充となっている。さらに、今回から長期保有の優遇制度も拡充していて、これまでの「1年以上の継続保有」に加えて、「3年以上の継続保有」という区分も新設した。株主優待品は、自社の家庭用園芸肥料などの詰め合わせで、継続保有の場合、保有期間に応じて「QUOカード」が追加される。家庭菜園をしている人にはぴったりの株主優待と言えるだろう。

　自社商品がもらえる12月の株主優待では、ビール大手3社（キリンホールディングス、アサヒグループホールディングス、サッポロホールディングス）も、定番かつ注目の存在だ。いずれも、ビールの詰め合わせや清涼飲料の詰め合わせなど、複数の自社商品から欲しいものを選択できる。

　3社のうち、キリンホールディングス（2503）は必要投資額21万5950円と、3社の中でもっとも少なく、逆に配当＋株主優待利回りは3.47％で、3社の中でもっとも高利回りだ。「お得度」で選ぶならキリンホールディングスがいいかもしれない。

　また、アサヒグループホールディングス（2502）は、必要投資額が42万6000円と3社の中ではもっとも高いが、毎年異なる「株主限定プレミアムビール」が用意されるため、非常に人気が高い。ちなみに、2021年はベルギーの醸造方法を取り入れた濃厚な味わいのビールだった。

　なお、表組みには掲載していないが、残るサッポロホールディングス（2501）は、必要投資額が33万9500円。配当＋株主優待利回りは1.53％と、3社の中ではいちばん低いが、唯一長期保有の優遇制度があり、3年以上の継続保有で保有区分ごとに株主優待金額が1.5倍に増額される。

　飲食系以外では、ライオン（4912）の自社商品詰め合わせも、「モノ」がもらえる12月の定番優待の一つ。株主優待品は、新製品を中心とした詰め合わせで、前回はハミガキ、ハブラシ、手指消毒ジェルなど全6品がもらえた。株主優待金額は公表されていないが、前回の株主優待品の実際の販売価格から計算すると、大体2000～2500円程度と推測される。たとえば、2000円と見積もった場合、株主優待利回りは1.37％で、配当利回りを含めて3.08％と、まずまずの水準になる。

　さて、12月は欲しいものを自分で選択できるカタログギフトタイプの株主優待も豊富に揃っている。たとえば、内外トランスライン（9384）は、保有区分ごとにグルメ商品や生活用品など20アイテムの選択肢が用意されている。自社サイトのIRページでは、すでに今回のラインナップも公表されているので、欲しいものがあるかどうかを確認してから購入できるのがありがたい。また、配当＋株主優待利回りは4.73％で、取り上げた8銘柄の中ではもっとも高くなっている。

　もっとたくさんの選択肢から商品を選びたいという人には、ヒューリック（3003）のグルメカタログギフトがおすすめだ。例年、200ページを超える分厚いカタログに、多彩なグルメアイテムが掲載されている。また、長期保有の優遇制度もあり、3年以上継続保有すると、3000円相当の商品を2点選べるようになる。

　一方、投資金額をできるだけ抑えつつカタログギフトを楽しみたいなら、ラオックスホールディングス（8202）がいいだろう。最低限必要な投資額の2万4600円で1000円相当のポイントが付与され、そのポイントでカタログから好きな品を選べる。アイテム数は8品程度だが、たとえば前回の100株保有では、コーヒーとクッキーのセットや静岡茶の詰め合わせ、揖保乃糸（素麺）、マリ・クレールのカトラリーセットなど、バラエティに富んだアイテムが用意されていた。

今回から優待内容を変更した高利回り外食優待のきちりHDなど、
外食や買い物などがお得になる株主優待券の人気7銘柄！

　次に、外食や買い物などをお得に楽しめる株主優待券がもらえる銘柄から、人気の高い7銘柄を取り上げる。

■外食や買い物がお得になる「株主優待券」の人気7銘柄！
最低投資額	株主優待＋ 予想配当利回り	株主優待利回り	予想配当利回り	詳細情報
◆バリューHR（6078） 【確定月】12月
14万6500円	7.37%	6.21%	1.16％
【株主優待内容】 100株以上で、健康管理サービス「バリューカフェテリア」の年会費6600円が無料。他にカフェテリアポイントを、100株で2500ポイント、200株で5000ポイント、300株で7500ポイント、500株で1万ポイント、1000株で1万5000ポイント、2000株以上で3万ポイント（1ポイント＝1円）
【備考】ポイントは、健康食品、リラクゼーションメニュー、レジャー施設のチケット優待、健康診断の割引などに利用可。長期保有優遇制度があり、1年以上、3年以上の継続保有で2段階で付与ポイントがアップ。100株保有の場合は、1年で3500ポイント、3年以上で5000ポイント
◆きちりホールディングス（3082） 【確定月】12月／6月
4万9400円	7.08%	6.07%	1.01%
【株主優待内容】 100株で1500円分、500株で9000円分、1000株以上で1万9500円分の優待券
【備考】今回から株主優待内容を変更し、12月に加えて6月も実施。優待券は、KICHIRI、VEGEGO、いしがまやハンバーグなどグループ各店で利用可（一部除外店舗あり）
◆アルペン（3028） 【確定月】12月／6月
20万5100円	4.39%	1.95%	2.44%
【株主優待内容】 100株で2000円分、500株で5000円分、1000株以上で7500円分の優待券
【備考】優待券は、アルペン、ゴルフ5、スポーツデポなどの自社店舗及び、フィットネスクラブやゴルフ場などの自社運営施設で利用可
◆シンシア（7782） 【確定月】12月
10万3200円	3.10%	1.94%	1.16％
【株主優待内容】 200株以上でQUOカード1000円分＋記念優待分1000円。及び、株主特別優待券1枚（100株で40％割引、1000株以上は50％割引）
【備考】今回から株主優待内容を変更し記念株主優待も実施。次回からは、QUOカード優待のみ1年以上の継続保有が必要。株主特別優待券（クーポンコード）は自社通販サイトで利用可。長期保有優遇制度があり、1年以上の継続保有で優待券の割引率がアップ、3年以上の継続保有でQUOカードが3000円分に増額
◆日本マクドナルドホールディングス（2702）　【確定月】12月／6月
51万8000円	2.63%	1.88%	0.75％
【株主優待内容】 冊子タイプの優待食事券を、100株で1冊、300株で3冊、500株以上では5冊
【備考】1冊にバーガー類、サイドメニュー、ドリンクの商品引換券×6枚。株主優待利回りは夜マックの「倍ビックマックセット」（810円）で計算
◆すかいらーくホールディングス（3197） 【確定月】12月／6月
16万2000円	2.47%	2.47%	ー
【株主優待内容】 100株で2000円分、300株で5000円分、500株で8000円分、1000株以上で1万7000円分の株主優待カード
【備考】ガスト、バーミヤン、夢庵、しゃぶ葉など自社グループ各店舗で利用可（一部店舗を除く）
◆パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス（7532） 【確定月】12月／6月
23万8400円	2.44%	1.68%	0.76％
【株主優待内容】 100株以上で自社電子マネー「majica」を2000ポイント（1ポイント＝1円）
【備考】ポイントは、ドン・キホーテ、アピタ、ピアゴなど国内のグループ店舗で利用可（一部除外店舗あり）
※株主優待内容、最低投資額、利回りは11月17日終値時点

　12月は外食系の定番優待が複数あるが、まずチェックしたいのが、「KICHIRI」や「いしがまやハンバーグ」などを展開しているきちりホールディングス（3082）だ。今回から株主優待の内容を「30％引きになる割引券」⇒「食事代に使える金券」に変更し、より使いやすくなった。

　また、12月に加えて6月も株主優待を実施するようになって、配当＋株主優待利回りは7.08％と、かなりの高利回りに！ ちなみに、同社の株主優待は複数単元のほうが利回りが高くなり、100株では株主優待利回りだけで6.07％だが、500株なら7.29％、1000株では7.89％までアップする。資金に余裕があるなら、複数単元の保有を検討してもよさそうだ。

　ほかにも、12月の外食系の定番優待には、日本マクドナルドホールディングス（2702）やすかいらーくホールディングス（3197）、また、表組みには掲載していないが「かつや」などを運営するアークランドサービスホールディングス（3085）、ホットランド（3196）などがある。

　いずれも配当+株主優待利回りは2％台で、利回り的な魅力はやや低めだが、よく行く店で使える株主優待なら、一度はチェックしておこう。特に、日本マクドナルドホールディングスは店舗数が多く、優待食事券でバーガー類、サイドディッシュ、ドリンクなどをすべて無料で飲食できる。使い勝手のよさではダントツと言えるかもしれない。
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　買い物系では、コンタクトレンズの製造・販売を手がけるシンシア（7782）に注目しよう。今回から株主優待制度を拡充していて、さらに「1Day EyeWell」発売5周年の記念優待も実施する。200株保有の場合、今回は「QUOカード」2000円分（通常分＋記念分）＋自社通販サイトでの買い物が40％引きになる株主特別優待券1枚がもらえて、配当＋株主優待利回りは3.10％だ。なお、2023年からは「QUOカード」の株主優待については、1年以上の継続保有が必要になる。
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　アウトドアやゴルフ、その他スポーツをしている人には、アルペン（3028）の株主優待も見逃せない。100株の保有で「アルペン」や「ゴルフ5」などで利用できる優待券を、2000円分×年2回もらえる。配当＋株主優待利回りは4.39％と、なかなかの高利回りになっている。

　また、今年6月権利分から株主優待の制度を導入したパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス（7532）では、「ドン・キホーテ」や「アピタ」で使える専用電子マネー「majica」ポイントをもらえる。100株以上で一律2000ポイント（＝2000円分）×年2回で、食料品から日用品、衣類、レジャー用品まで多様な商品の購入に使えるのが魅力と言えるだろう。
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　ちなみに、株主優待券でピックアップした7銘柄のうち、もっとも配当＋株主優待利回りが高いのは、バリューHR（6078）の7.37％。健康管理を中心とした個人向けの福利厚生サービスで、税込み6600円分の年会費が無料になるほか、保有株数に応じて、サービス内で使えるポイントが付与される（1ポイント＝1円相当）。ポイントは、健康診断や各種検査の代金に使用できるほか、健康食品の購入やレジャー施設、旅行費用の割引など、さまざまな用途に利用できる。

利回り5％超のグローバル・リンク・マネジメントなど、
配当＋株主優待利回り4％超の「QUOカード」優待6銘柄を紹介！

　続いて、さまざまな店舗で利用できる汎用性の高い金券「QUOカード」を株主優待品にしている銘柄の中から、配当＋株主優待利回りが4％を超える高利回りの6銘柄を見ていこう。

■配当＋株主優待利回りが4％超の金券優待6銘柄！
最低投資額	株主優待＋ 予想配当利回り	株主優待利回り	予想配当利回り	詳細情報
◆大倉工業（4221）　【確定月】12月
19万2300円	5.98％	1.56%	4.42%
【株主優待内容】 ①QUOカードと②食事券の両方を、100株で①1000円分②2000円分、1000株で①2000円分②4000円分、2000株以上で①3000円分②6000円分
【備考】食事券は、オークラホテル丸亀で利用可
◆グローバル・リンク・マネジメント（3486） 【確定月】12月
11万9200円	5.24%	0.84%	4.40%
【株主優待内容】 100株以上で1000円分のQUOカード
【備考】今回を最後に株主優待を廃止
◆フジマック（5965） 【確定月】12月
7万600円	4.25%	1.42%	2.83%
【株主優待内容】 100株以上で1000円分のQUOカード
【備考】長期保有優遇制度があり、1年以上の継続保有で1000円分を追加
◆東邦レマック（7422） 【確定月】12月20日／6月20日
28万4900円	4.07%	0.35%	3.72%
【株主優待内容】 12月は100株で1000円分、300株で3000円分、1000株以上で5000円分のQUOカード。6月は300株以上で2000円分のQUOカード
【備考】特になし
◆ミヨシ油脂（4404） 【確定月】12月
9万9700円	4.01%	1.00%	3.01%
【株主優待内容】 100株以上で1000円分のQUOカード
【備考】特になし
◆ベルパーク（9441） 【確定月】12月／6月
20万1700円	4.01%	1.98%	2.03%
【株主優待内容】 100株以上で、1000円分のQUOカードとベルブライド株主優待券1枚。他に記念優待で100株以上で2000円分のQUOカード（今回のみ）
【備考】株主優待券で「結婚相談所ベルブライド」の入会金及び登録料が無料に。株主優待利回りはQUOカードのみで計算
※株主優待内容、最低投資額、利回りは11月17日終値時点

　取り上げた6銘柄の中で、配当＋株主優待利回りがもっとも高いのは、大倉工業（4221）の5.98％。ただし、大倉工業の株主優待品は「QUOカード」1000円分とオークラホテル丸亀の食事券2000円分のため、「QUOカード」のみで計算した場合の配当＋株主優待利回りは4.94％だ。

　ということで、「QUOカード」の株主優待のみで見た場合、もっとも高利回りなのはグローバル・リンク・マネジメント（3486）の5.24％になる。残念ながら今回を最後に株主優待の廃止を発表しているが、逆に考えると今回は必ず株主優待を実施するので、（突然の廃止・改悪リスクを心配せずに）安心して保有できる銘柄と言えるかもしれない。
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　投資金額を抑えたい人には、フジマック（5965）やミヨシ油脂（4404）がおすすめだ。どちらも必要投資額は10万円以下で、比較的買いやすい金額になっている。一方、取り上げた6銘柄で、もっとも必要投資額が高い東邦レマック（7422）は、300株以上の保有なら6月も「QUOカード」がもらえる。300株保有の場合の配当＋株主優待利回りは4.31％で、100株保有時の4.07％よりアップする。

　ベルパーク（9441）は通常、100株以上で1000円分の「QUOカード」がもらえるが、今期は創立30周年の記念株主優待分が追加されるため、12月だけで3000円分の「QUOカード」がもらえる。一度にもらえる「QUOカード」の金額にこだわるなら、今回はもっともおすすめの銘柄と言えるだろう。

　ところで、いわゆる金券類ではないため表組みには掲載していないが、ブロードエンタープライズ（4415）が、ドリームジャンボ宝くじ10枚（3000円分）をもらえる株主優待制度を新設した。必要投資額25万5600円（200株）で株主優待利回りは1.17％だが、もし高額当選すればとんでもない利回りになるかも!?　なお、1等当選金額は3億円で、抽選日は6月半ば。5月下旬には宝くじが届く予定だ。
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　最後に、権利確定日と権利付最終売買日も、忘れずに確認しておこう。12月末が権利日の銘柄は、2営業日前の28日（水）が最終売買日だ。ただし、東邦レマック（7422）は20日（火）が権利日のため、最終売買日は16日（金）になる。また、ヒューリック（3003）やシンシア（7782）のように、株主優待の獲得に複数単元が必要な銘柄もある。欲しい株主優待を取り逃すことがないように、購入前には必要単元数と最終売買日の再確認をお忘れなく！
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