先日、「40代女子向け」と銘打った女性誌の新創刊が話題となった。キャッチコピーは「私たち40代、輝きます宣言!」。「40代女子」というフレーズに共感できるかは賛否両論がありそうだが、メディアが40代女性の購買意欲に注目し始めているのは間違いない。そこで気になるのは、妻に比べて影が薄いように感じる既婚男性たちの購買状況。

 マーケティングを手がけるアジャイルメディア・ネットワーク(東京都渋谷区)が9月にオープンした「悩める夫の作戦会議」は、「夫が購買をする際の関門となる『妻の説得』を支援するサイト」。サイト内のアンケート、「お小遣い制に関する夫の意識調査」(調査対象・お小遣い制の30~50代の夫800人)と「お小遣い制夫に関する妻の意識調査」(同・お小遣い制の夫を持つ30~50代の妻800人)では、9割以上の夫が、欲しいものを購入する際に「妻の承認」が必要と答えている。

小遣い3万円以下でも「不満なし」43.1%
妻への説得は本当に効果あり?

 アンケート結果によると、お小遣いの平均額は月に2万7520円。ボーナス時の増加分は1万8075円。欲しいものを妻に相談・説得したときの「勝率」は、平均で6.7割となっており、それほど高くはない。にもかかわらず、妻に対する不満・感謝を自由回答で聞いたところ、43.1%が「不満なし」。「貯金できているのは妻のおかげ」(40代)、「少ない給料をやりくりしてくれて感謝」(30代)など、夫婦愛を感じる回答が並んだ。

 また、夫が考える効果的な説得方法は1位から順に「商品の必要性を訴える」、「家事手伝いをする」、「妻へもプレゼントなどモノを与える」となった。「必殺の口説き文句」に寄せられた回答は、次のようなもの。

「めったに言わないわがままなんだから聞いてくれ」(30代)
「購入後のデメリット20%、メリット80%を説明し、最後に『どう?』と判断をゆだねる。「NOの場合は2回ほど繰り返す」(30代)
「『いつもありがとう』と感謝の言葉を日ごろから言っておくこと」(40代)
「普段から家事を手伝ったりしているので、特別なことはしていない」(40代)
「一緒に使おう」(50代)