「日本一小さい農家」に
勇気づけられる人々

 風来の視察では、そんな天皇杯をとった農業法人の後というパターンも多くあります。
 石川県の耕地面積は小さいのですが、1つひとつの農業法人では大面積でやっていて、中には300ヘクタール(日本の一戸あたりの平均耕地面積は2.27ヘクタール)で、多角化も進めていたりします。

 ただし、視察にまわる方は、「これからどうしていこうか」という新規就農者の方や、家族経営の農家の方も少なくありません。

 そういった方々が大規模農家を見ると、「こんな大規模で多角化なんてできっこない!」と、あまりの格差にテンションが下がったまま風来へこられます。

 なので、私の第一声は、こうなります。

「うちは、今見てこられたところの1000分の1でやっていますので、安心してください」(「日本一小さい専業農家」風来は、通常農家の10分の1、耕地面積30アール=0.3ヘクタール)

 視察後に、

いや~、なんだか自信が持てました
自分にもできそうです

 といったお言葉をいただきます。
 視察後に視察された方の行動が変わるケースも多く、まさに、視察としては正しいのかな?と思っていたりします。