自律神経が乱れれば「腸内環境」も乱れる
ビジネスマンが働く上で、良いパフォーマンスを発揮するには、メンタルトレーニングよりも体を最高の状態に持って行くことが非常に重要です。ただ年齢を重ねるとともに、最近疲れやすいなど疲労や不調を感じやすくなっていませんか? これは「自律神経」と「腸内環境」が影響しています。どちらも年齢とともに機能が低下してくるので、仕事で活躍し続けるためにはこれらを健康な状態に保つことが欠かせません。
自律神経と腸は密接な関係にあり、交感神経と副交感神経が正常に働いていないと腸の動きが乱れてしまいます。すると、腸トラブルが起きやすくなり、様々な不調を引き起こしてしまうのです。体の状態を最高に保つとは、自律神経や腸を健康に保つことと同義と言えるでしょう。
ただし、日本人の腸事情は危機的状況にあります。結腸がんと直腸がんを合わせた「大腸がん」は、女性の死亡率ナンバー1(厚生労働省「人口動態統計」2011)。男性に置いても死亡率第3位です。今から約60年前の1950年の統計では大腸がんによる死者数は約3700人だったのに対して、2011年には約4万6000人とおよそ12倍にも増えています。
私はこの原因が、生活スタイルの変化にあると考えています。最も影響を与えているのが食生活の変化。食の欧米化が進み、腸にとっては本当に過酷な状況となっています。それに加えて不規則な生活やストレス社会による腸への影響もでています。この状況下で、腸やそれを操る自律神経を整えていくのは非常に大切なことなのです。