これらの疾患の多くが食・生活習慣に起因していることは、今や常識としてよいだろう。そういった観点で表2を眺めてみると、3県のいずれにも以下に挙げる傾向が複数当てはまる。

≪女性短命県の傾向≫
・喫煙率が高い 青森・栃木
・アルコール摂取量が多い 青森
・塩分摂取量が多い 青森・(栃木)
・魚介類の摂取量は多い 青森
・野菜の摂取量が少ない 和歌山
・発酵食品の摂取量が少ない 和歌山
・牛乳の摂取量が少ない 青森・栃木・和歌山
・緑茶の摂取量が少ない 青森
・活動量が低い 青森・(栃木)・和歌山
・小中学生時の肥満率が高い 青森・栃木

 これらを合わせた結果として、「がん・糖尿病・高血圧などの生活習慣病の発症率が高まり、平均寿命が短くなる」と考えられる。

長寿県は相対的に
がんと脳梗塞が少ない

 翻って、長寿県では表1と表2に挙げた項目の順位はどうなっているのか、さっそく見てみよう。

◆表3:直接的な要因と考えられる事象

 長野県の女性はがん死亡率が低く糖尿病や結核も少ないこと、新潟県の女性は同じくがん死亡率が低く結核も少なく、糖尿病や高血圧も比較的少ないこと、島根県の女性はがん死亡率が低いが糖尿病や高血圧は多いことが分かる。逆に、3県とも脳梗塞死亡者数は多くなっている。心筋梗塞は多くないのに脳梗塞が多い点はやや不思議な感じがするが、凍死者が多いことからも、平均寿命が延びて高齢者が増えると、「身体が言うことを聞かなくて……」というケースが増えるのかもしれない。

◆表4:間接的な要因になっているかもしれない食材消費量・生活習慣など