マイクロソフト社員も
ノートや手帳は絶対に必要

多忙を極める中間管理職こそ<br />ノートと手帳を使いなさい田島弓子(たじま・ゆみこ)
ブラマンテ株式会社代表取締役。IT業界専門の展示会主催会社などにてマーケティングマネジャーを務めた後、1999年にマイクロソフト日本法人に転職。当時、営業・マーケティング部門では数少ない女性の営業部長を務める。約8年間の在籍中、個人および自身が部長を務めた営業グループでプレジデント・アワードを2回受賞。2007年キャリアおよびコミュニケーション支援に関する事業を行うブラマンテ株式会社を設立。
著書に『プレイングマネジャーの教科書』『女子社員マネジメントの教科書』(ダイヤモンド社)、『「頑張ってるのに報われない」と思ったら読む本』(WAVE出版)などがある。

 マイクロソフト(現・日本マイクロソフト)の営業部長として、チームと個人で社長賞をもらった経験のある私ですが、多忙を極めていた管理職の仕事に活用していたのは、実はアナログツールでした。
「スケジュール管理もアナログ手帳ですし、仕事では複数のノートを使い分けています」
 私がこう言うと、「意外ですね」と反応されることがしばしばです。マイクロソフトの元営業部長だから、「最新のデバイスを駆使するデジタル強者」というイメージがあるのかもしれません。
 もちろん、私もデジタルの便利さにはずいぶん助けられてきました。そして、スマートフォンやタブレットの登場でデジタル環境が劇的に変わり、パソコンだけだった時代より強化した最新のデジタルデバイスがもたらしてくれる恩恵に反論するつもりはありません。

 しかし、私はそれでも思うのです。
 プレイングマネジャーに手帳やノートという「アナログ」は不可欠だと。いや、プレイングマネジャーだからこそ、デジタルだけでは足りない。デジタルは絶対に必要という大前提ではありますが、プレイングマネジャーとして結果を出し続けていくためには「それだけでは足りなかった」のです。