アナログツールで
仕事に「命を吹き込む」

 プレイングマネジャーにアナログ仕事術が有効な理由は、マネジャー視点に立ったとき、アナログツールがマネジメントの仕事を1レベルも2レベルも引き上げてくれるからです。
 デジタルを使って「効率よく」かつ「一元的」に仕事を処理するのに加え、アナログ的アプローチで「深化」させ「多元的」に仕事を高次元に導くというハイブリッド型仕事術が実現します。
   そのために、

■A5サイズの手帳
■白い紙やノート
■ホワイトボード
■付箋

 といった、会社の備品のような「アナログツール」をマネジャー視点で使いこなすことが、仕事の「切り札」と言えるくらい重要なものになりました。

 プレイングマネジャーにとって結果とは、チームの結果を指します。部下をマネジメントし、チームとして結果を出さなければなりません。
「中間」管理職である以上、チームと自分の上司のつなぎ役も果たす責任がありますし、他部署との横のつながりも重要になってきます。プレイングマネジャーとして仕事が多元的になり、仕事で関わる人間も多様化すれば、業務マネジメントはより複雑になってきます。
 そうなってくると、「デジタルだけではマネジメントできない」というのが私の実感であり、結論でした。
 なぜなら、人を動かして結果を出すマネジメントとは、デジタル処理された情報にアナログで命を吹き込むというような緻密さと繊細さが求められる仕事だと思うからです。最近、スケジュール管理もメモもスマホで済ませているという人も、改めてノートや手帳、付箋、ホワイトボードといったアナログツールの良さを知り、ご自身のマネジメントに積極的にご活用いただければと思います。

 次回はアナログツールの活用法についてお伝えしたいと思います。(10月7日更新予定)